第2回住民委員会


会議録

南部のごみ問題を考える住民委員会 第2回会議録(要旨)

日時:平成16年6月15日(火)午後7時〜9時30分 
場所:南部総合福祉センター
出席者:委員17名(欠席1名)・事務局6名 ・記者1名  

合計24名
1.委嘱状交付   南廃協事務局長 玉寄長市から交付が行われた。
2.事務局長あいさつ

3.委員自己紹介  小川直也氏

4.「地域だより」での委員紹介について 片野より委員へ依頼

議事

 協議第1号 委員長、副委員長選任について

・事務局からの提案で委員長に花城清元氏、副委員長に新垣正春氏が選任された。

 報告第1号 前回会議(要旨)の確認について  事務局から報告

 報告第2号 南廃協での取り組みについて    事務局から事業の概略説明

 協議第2号 今後のスケジュールについて

・ 委員長、事務局で年間スケジュール案を次回までに作成してから話し合うこととなった。また、各市町村のごみ処理の状況(パンフ等)も資料として準備する。

  その他

・ この委員会の目的は何か。処分場建設問題か、あるいは入口論か。(委員)

・ 溶融スラグの安全性は確立されているのか。(委員)

・ 施設を決める前にごみ処理の議論が欲しい。エコセメント化事業の事例もある。(委員)

・ いろいろ意見があるが、提言ということでまとめた方がいいのではないか。
  (委員)

・ 説明だけではよく理解できない。実際に稼動している施設を見たらどうか。
   (委員)

・ ゼロエミッションは行政の問題、私たちは別の視点で取り組んだ方がよいのでは。 (委員)

・ 被覆型最終処分場に持ち込まれる物は何か。(委員)

・ 何パーセントがスラグになるのか。その前の分別は徹底されているか。(委員)

・ ごみ出しの辞典を作ってはどうか。(委員)

・ 各市町村の分別方法は同一か。(委員)

・ 視察先として、浦添市クリーンセンター、沖縄電力のスラグ活用事例、各清掃組合等が挙げられた。

議事録

委員長、副委員長の選任


事務局

委員長、副委員長の選任についてでございます。

事務局

議事は本来、委員長のほうで進行というかたちになるんですが、まだ決まっておりませんので、私共事務局のほうで務めさせていただきますが、よろしいでしょうか。

(「はい」の声あり)

では、こちらのほうで進めさせていただきます。

報告第1号にもございます、前回の会議で事務局案が白紙に戻っておりますので、もう一度事務局のほうで調整をして副案を決めてくださいということになっております。ということで、事務局のほうで副案を出してもよろしいでしょうか。

(「はい」の声あり)

有難うございます。では、委員長に花城清元さん、それから副委員長に具志頭村の新垣正春さん、お二人方を事務局として提案したいと思います。よろしいでしょうか。

(「はい」の声あり)

有難うございます。拍手で承認をいただきました。お見えになっていますので、その場で一言ずつ、ご挨拶をお願いしたいと思います。先ず委員長のほうからよろしくお願いします。

花城委員

初めまして、と言いましても、2回目なんですけれども、まだちょっと落着いていないので。先ず応募する動機と言いますか、基本的な自分の考え方としては最終処分場というのはやはり僕は必要だと思っています。いずれにしても最終的に物というのは出てくるので、これはどこかに保管する、どのようなかたちでも処理しなければいけないし、現在の状況、例えば南部のほうは特にはっきりしているんですけれども、民間に委託しています。そして民間ではどういうふうに処理されているのかは恐らく認識されていないと考えています。実際、例えば県の状況を見ましても、民間の処分場というのは満杯状態でいつ閉鎖されてもおかしくない状況だと僕は認識しています。それを僕たちが出したごみというのが、どこに行っているか分からないような状況というのは抜きにしたいと思います。

同時に、今から最終処分場を造るということでの委員会なんですけれども、やはり他人に迷惑をかけるごみの出し方というのは抜きにしないといけないんじゃないかと、そして他人に迷惑をかけないようなごみの出し方、それを提案するのが僕ら住民委員会の基本的な考えだと思っています。それをどういうふうにやったら可能となるか、そういうような提案と言いますか、それを僕らのほうから提案して、そしてそれを実行できるような仕組みを作るのが僕らの役目だと自覚しています。そういう方向性で進めていきたいと思います。皆さん、一緒に考えながらそういう方向に持っていければいいんじゃないかと考えています。任期としては2年ですが、その間に何らかの進歩が提案できればと考えています。皆さん、よろしくお願いいたします。

事務局

では副委員長、お願いいたします。

新垣委員

皆さん、今晩は。副委員長ということで皆さんにご承認いただきました。設置要綱にもありますとおり、副委員長は委員長の補佐をする立場ですので、そういうことにしながら、またこの委員会の中でいろんな問題を考えていきたいと思います。設置要綱にもありますけれども、いろんなところで循環型社会の構築とよく言われますけれども、どうすればそういう社会が構築できるか、またそれぞれの考えが皆さん、おありだろうし、なかなか進んでいないのが現状じゃないかと思います。その辺も含めて、どうすれば一人の人間としての責任を果たせるかなという立場で、できるだけそういう社会に向かっていくようなかたちで考えていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。

事務局

花城委員長は真ん中のほうに席を用意しておりますので、そのまま席のほうへ、よろしくお願いします。次からは委員長のほうで進行をお願いしたいと思います。

委員長

早速ですけれども、議事の進行に移らさせていただきます。報告第1号を事務局からお願いします。

事務局

本来ですと、この報告から先にやりますのが順番でございますが、前回の会議(5月25日)の議事のほうから報告をしたいと思います。設置要綱のほうを事務局で説明、委員長・副委員長の選任については事務局案を白紙に戻すことになって、次回の会議までに事務局のほうで再度調整して委員会に諮ってはどうかとのご提案がございました。それから3点目、会議の運営について事務局より説明を行っております。会議スケジュール、住民委員会の会議なんですが、事務局案の説明でございました。今日の議事のほうにも再度、上っております十分な協議をお願いしたいと思います。その中で会議の定例化について、定例会は毎月第3火曜日の午後7時ということで定例の設定をさせてもらっています。それから、平成16年度の先進地事例、視察研修については大城委員から山形県長井市のご提案がございました。こういったものも協議してもらったらいいかと思います。それから情報の取り扱いについて、ということで傍聴も含めて原則的には公開をしていきますが、内容によっては委員長が委員に諮ってから公開することとなっています。その他、委員同士の情報交換を密にするために、各自連絡先を教えたらいいのではないかということで提案がございました。あとは出前講座等も開催したらどうでしょうか、というようなご意見もございました。以上でございます。よろしくお願いします。

委員長

連絡先についての話があったんですけれども、その件については?

事務局

その件は事務局のほうで全部、回してあります。多分、回ってくると思いますので、よろしくお願いします。回覧して連絡できるようになっております。

委員長

どうしますか。報告第1号に続けて第2号のほうに移って、それから質問なり、要望なりにいきたいと思うんですけれども……。先に進めてよろしいですか。

(「はい」の声あり)

では、事務局のほうで、よろしくお願いします。

これまでの取り組み

事務局

報告第2号です。住民委員会はいろんな角度からごみ問題をおっしゃることができるわけでございまして、15年度から南廃協が発足して、15年度の取り組み、あるいは16年度の取り組みで少し時間を取りたいと思います。30分くらいです。今日の説明は、市町村を回ってちょっと人数は少なかったんですが、説明会で使った資料でございます。委員の何名かの皆さん方はすでにご覧になっていると思いますが、ご覧になっていない方もいらっしゃいますので、再度確認する意味で報告というかたちで今日の議題として挙げてございます。よろしくお願いします。住民説明会の資料というのがお手元にあるかと思います。それに沿って説明させてもらいますので、よろしくお願いいたします。

南部のごみ処理説明についての趣意の説明をさせていただきます。

経緯でございます。この問題は管内にある3施設組合の焼却残渣最終処分をどうするかということが、そもそものスタートでございます。南部地区にそういった最終処分場を確保していこうというのが発端でありまして、それが平成12年です。12年の4月から南部地区最終処分場建設推進協議会、今回の南廃協とはちょっと名前が異なっております。事務局も3月まで南部振興会にあったんですが、そこが主管をしております。13年の4月に候補地の決定を見ております。マスコミ報道でご存知だと思います。玉城村の當山です。5月から地域説明会を開始しております。14年度の4月になりまして、具志頭村の議会のほうで建設用地の変更決議が行われております。同じく14年の5月に玉城村の議会でも候補地の変更を求める決議、これは反対ではなくて変更を求める決議でございます。

反対の理由が3点、ございます。先ず迷惑施設が集中していることです。玉城村當山には島尻消防清掃の焼却炉があります。それから産廃処分場がございます。それからたい肥関係の畜舎がございます。これ以上、この手の施設について集中してもらっては困るというようなことでございます。2点目に、雄樋川の環境美化ということで、雄樋川は玉城と具志頭の境界を流れる川ですが、非常に汚れております。環境汚染が非常に悪い状態なんですが、さらに地域にそういう施設がくると余計に環境に負担がかかるということで、むしろそういった負担を軽減すべきではないかというような理由でございます。あと1点については、ダイオキシン問題です。ちょうどその時にダイオキシンと絡んで規制掛けがあり、また焼却炉の取り替え等もありまして、非常にダイオキシンに対する懸念というのが大分出てきておりました。管理型最終処分場はオープン型で雨水が入り込んできますので、地下水への汚染といったものも心配であるということで、それも反対理由に挙がっておりました。この3点が理由です。そういうことで、玉城村がこの最終処分場については断念をしたいということで、平成14年5月26日に白紙に戻ります。平成15年5月から南廃協、南部地区廃棄物処理施設整備推進協議会の設立を見ております。事務局は前回南部振興会でしたが、今回は南部広域行政組合ということで主管するようになっています。それから各部会で6月から検討しております。11月5日、第1部会と第2部会の合同会議を進めたんですけれども、その中で灰溶融施設、それから被覆型の最終処分場、これは後で写真が出てきますが、それを複合型で建設していこうとういうことで部会で決定を見ております。今年、16年3月の理事会で灰溶融施設と被覆型最終処分場の複合施設を建設していくことで承認を見ております。その中でも住民委員会の設置についても承認を見て、今日に至っております。これが全体的な経緯でございます。

続きまして、先ほど委員長からありました最終処分場の現状を説明させていただきます。山城のほうからございます。

県内における管理型最終処分場の状況

事務局

山城と申します。説明させていただきます。県内における管理型最終処分場の状況についてです。これは中部にある民間の管理型最終処分場でありまして、この施設の場合は水処理施設や排水口がなく、地下浸透の可能性のある非常に粗雑な施設でございます。これは公的な機関が管理する管理型であります。被覆型の場合は水処理施設ですとか、流れた水を処理する施設とか、遮水口があって、地下浸透の心配がございません。その違いでございます。民間と公的な機関の違いであります。

民間の管理型最終処分場の現状についてであります。県内には管理型処分場が4カ所、認可されてございます。倉敷環境、久和建創です。この4カ所について各々の状況についてご説明申し上げます。屋嘉産業は金武町にある施設で、金武町に限定しての最終処分場でしたが、平成15年3月より満杯で営業を終了しております。丸兼商会につきましては、県より搬入停止を受け、現在受け入れがなされておりません。その理由といたしましては2点ありまして、公共の用水機構の汚染防止のための措置、2点目は隣接する箇所の廃棄物の撤去と現状回復です。以上、2点の改善がなされるまでの間ということで停止になっておりましたが、平成16年4月8日の新聞にも載っておりましたが、県からお許しが出されたということで3月に営業されております。倉敷環境ですが、先ほど最初の民間の施設ということで写真に出ておりましたが、道路の平面地上に廃棄物を積み上げないようにと県から指導を受け、現在ほぼ満杯であるということです。この施設に関しましては糸豊、那覇市、それから島尻の一部の焼却灰が搬入されております。久和建創は、与那城にある施設ですが、これもほぼ満杯で、現在与那城町、勝連町、それから米軍のみの搬入がなされています。この施設に関しましても、県から市町村をとおして搬入しないようにということで指導を受けている状況下であります。民間による管理型の最終処分場は、ここ20年、地域の建設がないと、それほど民間にとっては厳しい施設であります。約14、5年前ですが、石川のほうで旧みなみ商会が管理型最終処分場を建設しようと予定しましたが、地域住民の反対にあい、裁判提訴となって管理型から遮断型に変えたという経緯がございます。これが県内における認証された4施設の状況であります。

最終処分場の保有状況なんですが、保有している市町村は6市町村でありまして、保有していない市町村といたしましては広域を構成する市町村及び中城、浦添、与那城、勝連町であります。

南部地区管内における一般廃棄物処理施設の搬出状況でございます。上から申し上げますと、西原のほうに東部清掃施設組合を構成しているし尿処理場の西原処分場がございます。そして板良敷に東部清掃施設、具志頭村と玉城村の境界に島尻消防清掃施設組合とし尿処理場としての清澄苑というのがございます。前回の計画を断念した場所というのは、この島尻清掃施設組合に併設するような格好でして、そこに管理型最終処分場を建設しようとしましたが、地域の同意を得られずに断念した経緯がございます。糸満市と豊見城市ですが、そちらには糸豊清掃施設組合、西崎のほうには糸豊が構成するし尿処理施設がございます。そして南部地区農業用廃プラスチックリサイクルセンターというのがございます。以上、南部地区には7カ所の公的機関が管理する一般廃棄物等の処理施設がございます。

管内の3清掃施設組合の処理状況についてご説明申し上げます。糸豊清掃施設組合ですが、稼働開始が平成10年で構成が糸満市と豊見城市、人口にして約10万8000人です。この施設の場合は、24時間大体200dの処理能力がありまして、現在可燃ごみで90d、不燃粗大ごみのほうで50dを措置しております。この施設の場合、1日当たり50dの粗大ごみを処理する施設を併設しようということです。

島尻消防清掃施設組合、稼働開始は昭和55年で、構成市町村としましては東風平、具志頭、玉城、知念、大里です。人口は約5万5000人となっております。この施設は8時間当たり40dの処理能力がありまして、現在1日当たり可燃ごみで35d、不燃粗大ごみで1.3d、処理しております。前回の基幹改良が平成13年度にありまして、次期基幹改良が平成20年度から平成22年度にかけて行われる予定となっております。

東部清掃施設組合は稼働開始が昭和60年です。構成町村は佐敷町、与那原町、西原町で、人口では約6万となっております。この施設の場合、16時間で90dの処理能力がありまして、1日当たり可燃ごみで75d、不燃粗大ごみで2.8dを処理しております。基幹改良が平成11年度にあり、次期基幹改良は平成18年度から19年度にかけて行われる予定となっております。

次に管内3清掃施設組合の処理状況について申し上げます。糸豊清掃施設組合の場合、家庭から焼却施設に出るごみの量が、年間にして3万5、000d、一人当たりに換算いたしますと約900c。そのごみ等が焼却された際、焼却残渣等含めて約4、700d出ます。その処理費として、この施設から最終処分場に出るごみなんですが、糸豊の場合、約1億1,000万円。施設運営だけで約7億円、一人当たりに換算いたしますと、6,500円ということになります。

島尻の場合も同じように家庭から搬入されるごみ量が年間に1万4、000d、一人当たりに換算いたしますと、720c。廃棄物が1、800d、これの処理費が3,300万円。施設運営で4億5,000万円、一人当たりに換算いたしますと、8,500円であります。東部も同じように、年間に2万d、一人当たりで870c、焼却灰等を含めた処理残渣等が約2、000dありまして、最終処分場が300万円でランニングコストが4億円、一人当たりに換算しますと、6,700円。この3清掃施設組合から出るごみ量は合計で6万9ね000dありまして、一人当たりに換算すると830c、最終処分量が1、500dで、この灰を処理するお金が別に出るのですが、これが約1億7,300万円。3施設のランニングコストとして15億円、これを南部地区の人口で平均をとった場合、7,233円ということになります。以上です。

南廃協組織について

事務局

南廃協についてお分かりだと思いますが、少しおさらいをしておきたいと思います。南廃協組織に理事会がございます。この理事会の皆さんは、10カ所の各市町村長とそれから議会議長が理事を務めております。その下に第1部会から第4部会まで各部会がございます。第1部会は施設建設選定部会、これは処理施設に関する、それから候補地の選定に関することを掌握しております。部会のメンバーは、糸満市から西原町までの助役さん方と、それから学識経験者を3名ほどお迎えいたしております。そして住民代表の方が3名です。計16名が構成メンバーとなっております。

続きまして第2部会です。第2部会は地域振興部会です。処理施設の周辺の振興策に関することを行うことになっています。メンバーですが、糸満市から西原町までの一般廃棄物担当課長10名で構成しております。第3部会は、ごみ処理の研究部会であります。ごみ処理の方法に関することやごみ処理の過程等を研究しております。それから将来にわたってごみ減量あるいは資源化をどうするかということを研究する部会となっております。こちらのメンバーは、糸満市から西原町までのごみ担当係長もしくは直接の担当者10名にお願いしております。それから3つの清掃組合から課長さん、係長さんをお願いしてございます。それから住民代表としまして、7名の方に委員としてお願いをしております。合計20名で構成しております。第4部会は施設整備広域化研究部会で、これは先ほど話がございましたが、施設は南部に点在をしております。まず清掃施設組合が3カ所で、その他の施設で4カ所、合計7カ所が点在しています。将来にわたって、これを少し整備できないものかということで、これの統合化に向けて研究しているところであります。構成メンバーは、各清掃施設組合の事務局長さん、あるいは係長、課長の皆さんにお願いをしております。これが南廃協の組織であります。

灰溶融処理施設については、お手元の資料の中にも説明がございますけれども、焼却した灰を高温(1、300℃以上)で溶かして、処理スラグ、無害化を図るための施設でございます。当然、面積が減りますので、ごみの減量化にもなる施設でございます。これが灰溶融炉の処理施設でございます。

それからもう1つ、被覆型の最終処分場です。これは福岡の宗像市のほうの施設でございます。管理型、オープン型に屋根を付けたような施設となっております。一見すると、体育館のような外見になっております。ドーム型になっていて、この施設ですと、上が15bぐらいで、その中に処理残渣ですとか、溶融飛灰ですとかを入っているものでございます。これを施設整備していこうと考えています。

これからの方向性として、南廃協のほうではさらにもう1つ、リサイクルプラザを検討しましょうということで、これは16年度の課題となっております。リサイクルプラザ、去年は那覇市、あるいは浦添市、あと2、3カ所施設がございます。特徴的なものとして、圧縮方法があります。これはペットボトルの圧縮処理機でございます。あとは選別機能です。缶やビンの選別機能を持った施設でございます。リサイクルプラザの特徴は、地域の方々にお願いして、もう一度リサイクルしようということで古い物を販売する作業も行っております。これの特徴は環境学習の場ということでのプラザ機能です。那覇市リサイクルセンターはそういった学習機能、環境学習機能を備えた施設になっております。

部会の決定事項でございます。第1部会のほうでは灰溶融の施設と被覆型の最終処分場で整備していこうということで決定しております。第2部会のほうでは候補地が絞り込まれましたら、まちづくりの協議を行うことになっております。第3部会のごみ処理研究部会でございます。前回、お配りした資料の中にもございます、ごみ減量の中での数値目標の設定、平成15年まで設定いたしました。まず施設の稼働開始19年乃至20年予定なんですが、この開始までにごみをそれぞれ9パーセント減らしましょうと、長期的には平成30年度までに36パーセント減らそうと目標を設定しております。発生抑制と分別収集、生ごみの研究ということで、それぞれの分科会を分けてございます。先ほどご覧いただいた20名のメンバーをこの中にそれぞれ入れまして、発生抑制について、あるいは分別収集について、生ごみについてどうしましょうというような議論がなされているところでございます。第4部会では3清掃施設組合の将来の在り方について検討しております。

3月の理事会で、この灰溶融と被覆型最終処分場を建設することが承認されております。2点目に住民委員会の設置も承認されております。これは去年(2003年)の11月29日、南廃協で「南部のごみ問題を考えるシンポジウム」を開催したわけでございますが、その中でも多くの意見が出てまいりました。それを受けての住民委員会の設置でございます。3点目に情報公開ということで、16年度から広報紙『地域だより』を発刊しております。毎月でございます。7万部です。西原町から糸満市までの全世帯に配布いたしております。あとはホームページを拡充しております。アドレスがございますので、後でアクセスをしていただきたいと思います。なかなかうまい具合に更新ができないということでご迷惑をおかけしておりました。それも16年度から拡充をしていきたいと思います。

また、灰溶融と被覆型の最終処分場との複合施設で、周辺環境を保全し、振興に役立つ施設も考えております。埋め立てに関しましては、無害化、スラグ化、資源として活用していきましょうということでの施設でございます。スラグ化し、ごみ自体が減量化されるということで、大分縮小される便利さがございます。廃熱が1、300℃以上出ますので、それを地域振興に役立てましょうということで、本土の還元施設の例を見ますと、温熱施設あるいは温水プール、そういったものが取り入れられているところがございます。これは今からであります。それから建設費、維持管理費はちょっと割高になるということでありますが、環境保全、周辺環境を保全するためには最も効果的な施設であると言えるのではないかと思います。

環境保全、施設の適正化維持管理のための被覆型最終処分場については、一番の特徴は適正な維持管理ということが言えると思います。沖縄中部の民間の施設をご覧になった方はお分かりだと思いますが、必ずしも適正ではないというのが実態であります。それに比べまして被覆型の場合は、適正に維持管理されていることが特徴的でございます。台風とか大雨による調整池のオーバーフローが防止できると思います。それから埋立地から周辺への埋立物の飛散の防止です。当然、外気が直接的に入ってきませんので、そういったごみ等が散乱する、あるいは風で飛ばされるというようなことが防止できるということが言えると思います。人的に管理しますので、そういう点で適正に管理ができるということでございます。自然に左右され難いという部分が言えると思います。あとは構造的には遮水工をコンクリートで固めることができるため、浸出水の流出防止の安全性が高いのも特徴だと思います。シートも敷いてあるのですが、さらにその下にコンクリートで防止できるということで非常に安全性が高くなっている施設であると思います。あとは周辺環境との調和、景観に配慮します。先ほど、ご覧いただきました、まるで体育館のような施設で、これがごみ処理施設かというほどの外観になっております。そういった景観にも配慮されているのも特徴と言えるのではないかと思います。

ごみ処理のフローでございます。家庭から出たごみを可燃物と不燃物ということで分けてあります。可燃物のほうはそれぞれの焼却施設を経て出てきます焼却灰(燃やしますと下に溜まるもの)、あるいは飛灰(空中に飛び散るもの)を、先ほど、出てきております灰溶融の処理施設でスラグと溶融灰、溶融処理しますので、そこでも飛灰が出てきます。スラグのほうにつきましては全量、資源化していこうと、一般的には路盤材、あるいは建設資材に使われています。それを埋立てしないで、できるだけ外へ出していきましょうということで、資源化をしていく予定になっています。あと飛灰は、一時ストックということで、県内では今、処理する所がないということで、県外に搬出をしていこうと考えています。これもできるだけ埋立て処理をしない方法で検討する予定になっています。あと不燃物でございます。破砕施設、場合によってはリサイクルプラザにその辺が入ってきますが、破砕処理をしまして不燃物として残った残渣につきましては、こちらのほうに埋立て処理をしていきましょうということです。この分については埋立てする予定になっております。

平成16年度の予定でございます。前回の会議でも大まかなものを差し上げておりますが、それのまとめでございます。第1部会のほうでは、これから場所の選定の作業が出てまいります。まず選定のための基準づくりが始めに出てまいります。これは7月以降作業をする予定になっています。ルールづくりです。それから、場所の選定、抽出を経まして場所を絞り込んでいく予定になっております。第2部会のほうはその候補地が複数絞り込みがなされましたら、振興の検討を合わせて行う予定になっております。第3部会のほうでございますけれども、ごみ分別・減量化についての具体的な検討について詰める予定になっております。先ほど説明しましたように、15年度で数値目標が出ております。では、具体的な取組みについては、市町村の状況あるいは予算との兼ね合い、人、そういったものについていろいろ協議をする予定になっております。第4部会のほうでございますが、清掃施設組合の将来の在り方について協議する予定であります。16年度の大きな課題になっておりますが、こちらのほうには平成19年度の供用開始ということで、実際には厳しいものがありますけれども、できるだけ早くということで処理施設を稼働させたいと考えております。

次に経緯について。これは先ほど経緯の中で説明しましたが、これは前回の最終処分場建設実施協議会のほうで進めていたものでございます。一般家庭から出たごみは、焼却施設を経て管理型最終処分場に埋め戻しをしていこうというようなものでございます。これが前回の計画でございます。今、15年からスタートした南廃協では、家庭から出たごみを焼却施設、3組合を経まして灰溶融施設に入れて、スラグ・資源化をしていく。残った分については、最終処分場のほうに埋立て処理をするということで考えております。将来、目指すべき処理計画ということで、家庭から出たごみを一旦リサイクルプラザで選別あるいは破砕、そういったものをやってから燃える物については焼却施設、それから灰溶融、被覆型の最終処分場に持っていくというような計画で、これも16年度で検討する予定になります。

南廃協が目指すごみ処理方法については、まず循環型社会の構築ということで、箱物でありますリサイクルプラザを整備しましょうということを考えております。灰溶融の処理施設、それからヤード的な被覆型の最終処分場、できるだけ埋める量を少なくしましょうということで「ヤード的」の表現になっています。そういったものを考えております。2点目に、ごみの減量と資源化、これは行政でやる部分ですけれども、減量化・資源化については最終的には私たち住民の役割となるかと思います。減量化・資源化を徹底しましょうということで、これからいろいろ議論されていくと思います。ごみ処理施設の統廃合ということについては、散在するごみ処理施設組合を少し整理しましょうということで統廃合を視野に検討しているところであります。

南廃協の平成15年度、それから16年度の事業をかいつまんでご説明させていただきました。以上でございます。

委員長

お疲れ様でございました。質疑を受け付けたいと思いますけれども、その前にちょっと説明不足の部分があると思いますので、3点ほど追加説明をお願いしたいと思います。よろしいですか。

まず3つの清掃施設組合があって、そこが民間の最終処分場にほとんどが委託されていると思うんだけれども、その処分の割合についてちゃんと説明がなかったんじゃないかと思います。一部という言い方だったんですが、ほとんどが向こうに行っているのではないかと思います。

2点目に、灰溶融炉、最終処分場になるんですけれども、廃熱利用はほとんどされていないんじゃないかと思います。実際、灰溶融炉の廃熱利用がどれくらいの規模で可能なのかの説明がなかったかと思います。

あとは被覆型最終処分場ということで、向こうに入ってくるのはスラグとかほとんど無害化されているようなものが入っているんですが、実際はあと3年経ったら不燃ごみというのは最終処分場に持ち込まれると思うんだけれども、不燃ごみとか回収したんだけれども再利用できない物とかありますので、それがほとんど最終処分場にいくはずはなんだけれども、そこら辺が見えないので……。その3点を説明していただいてから、それ以降に移りたいんです。どうでしょうか。持っている資料で説明してもらえないでしょうか。

事務局

糸豊の場合は、焼却灰等につきましては100l、倉敷環境に持って行っていると思うんです。例えば東部とか島尻の場合は、倉浜との保管契約ということで一部はごみを燃やして燃やした灰を逆に倉浜に納めているというのもあります。島尻の場合も同じ条件で保管契約し、一部が焼却してそこに納めている状況なものですから、3施設すべてが倉浜に入っている状況ではないということです。

委員長

倉敷と倉浜は違うんですか。

事務局

はい、違います。倉敷の場合は民間の施設なんですが、倉浜は宜野湾、北谷そして沖縄市で構成する施設です。

知名委員

素人でちょっとよく分からない部分があるんですが、処分場で焼却されたものは、最終的にはどういうふうになるんですか。

事務局

結局は、中部の倉敷や倉浜の施設のほうにいきます。

知名委員

埋めるんですか。

事務局

埋立て処分です。埋立て処分ですが、倉敷の場合は調整炉というのをつくって、一部に関してはそれで処理しています。去年だったと思いますが、7月頃からこの施設ができまして……。

知名委員

埋立て施設、そこには何か農業施設とかあるのですか。

事務局

埋め立て、といいますと……。

知名委員

例えば、将来、農業用地か何かに活用していくとか……。

事務局

埋め立てです、現時点では……。

事務局

おっしゃるのは跡地利用ですか。

知名委員

先ほど福岡県宗像市の話が出ましたね。あれも施設を取り壊して、埋めて、また再利用していくわけですよね。

被覆型の最終処分場を計画

事務局

おっしゃるように、管理型の最終処分場というのはオープン型、ドーム状になっていて、ここに埋めていって上から覆土してどんどん埋めていくわけです。満杯になったところで、そこは閉鎖というかたちになるわけです。今、南廃協では被覆型の最終処分場で計画をしているのですが、一番大きな違いは屋根を付けているところでございます。南廃協では宗像市でやっているほうを採用していこうと考えています。

知名委員

オープン型とドーム型は、どういう利点があるんですか。

事務局

ドーム型の一番、特徴的なのは、やはり管理が容易なところです。雨水や風も含めて外から入ってきませんので、人的に適正に管理ができるというのがメリットです。

知名委員

そうだと思うんですが、対費用効果と言うんですか、この辺はどうなんですか。

事務局

屋根を付けるんですから、当然高くはなります。ただ、全国で今、30カ所ぐらい事例が出ておりまして、全国的にこういう構想に向かっているということです。

知名委員

かなり利点があるということはすでに検証されているということですね。

事務局

そうです。

委員長

この件、もうちょっと突っ込んで話を進めましょうか。僕のほうで、もうちょっと説明しましょう。対費用効果の話がありましたよね。

まず、那覇の場合はクチャトー(泥岩)まで掘り下げて、その上に5_ぐらいあるサンドシートを敷いております。構造的にいろんなやり方があるんです。または綿みたいなシートを敷いて崩れないようにしています。いわゆるその目的は、地下に浸透させないために、地下に逃がさないようにするものです。ということは空間がありますから、この弱点は、大雨が降った場合に土砂とかチリ等埋立て物が流出していく危険性があります。雨の場合はコントロールができないので、オープン型の処分場の場合は汚水処理をするんです。浸透水を回収して、汚水処理し、害にならない程度に処理して河川に流すというようなやり方なんですけれども、大雨の場合、台風時にはこの処理ができません。そのまま河川に流すというような、そのような危険があるんです。処理の仕方は、基本的には無害化したら利用できるというものです。例えば那覇市の場合、あと2年ぐらいですか、埋立て終了するんですけれども、基本的に閉鎖するまでにはあと20年かかるんです。実際、ごみがあるので、そのごみをいわゆる無害化しない限り、公園化利用とか農地に利用できないわけです。ということは、あと20年面倒をみないといけないということなんです。そのことによって費用もまたかかってくるわけです。そのような仕組みです。

通常の処分場の場合、例えば埋め立てしますと、一日の仕事が終わったらそれを被覆してごみが飛散しないように、臭いが出ないように処理をやらなければいけないんです。これをやってなかったり、適当にやっていたりすると、いろんな問題がでてくるのです。

気を付けないといけないのは、例えばこの最終処分場の場合、恐らく中に入ったのはスラグかあるいは処理ができないような物だと思うんです。スラグでしたら将来的にリサイクルして再利用できるだろうというような、今の時点ではうまくいっていないみたいです。実際、公共工事に使われるようなものとして、指定を受けていないということから、恐らく貯蔵していく、あるいはどこか民間に委託して民間が貯蔵する、そういう状況だろうと僕は見ています。将来的にどういう利用のされ方をするのかは分かりませんが、今回の場合、最終的に気を付けなければいけないのは、不燃物も出ますよ、リサイクルの不適物も出ます。それをどこに持っていくかです。恐らく、こちらにしか持って行けないだろうと思います。この最終処分場の場合、周辺がセメントで囲われて、基本的な最終処分場の考え方だとそこで発酵させて無害化させないといけないんです。そうしないと使えないわけです。その過程を経ないで貯蔵庫というような考え方だと、いずれどこかに持って行けないんじゃないかというような問題があると僕は思うわけです。そこら辺はどう考えていくかというのがあるんじゃないかと思います。民間に委託するのと、貯蔵するというその考えをどんなふうに解決していくのか、そこら辺はいまだ問題が残っているんじゃないかと僕は思っています。

諸見里委員

クローズシステム型は、他にでも使い道、安全な部分もあるわけですが、ただ、最初のものをリサイクルに出せる方法が一番大事じゃないかと思うんですよ。どんどん中へ詰めていくと、最初の物が最初に出せるように、奥のほうから最初に出せるシステムで行けば安全だと思いますよ。だから、これをどうしていくのかはちょっと分かりませんけれども、常に最初の物を出すかたちにしていけば、安全だと思うんですよ。ただ、オープン型の処分場というのは自然分解があるけれども、こういうクローズ型の場合は早く満杯になる難点もありますけれども、私はこの難点の部分だけで安全性はすごくいいんじゃないかと思うんですよ。保管型とおっしゃるから、未来型処分場だと言われているし、一番これが処分場としてはいいんじゃないかと思うんです。

知名委員

保管という概念でいいんですか。保管という概念だったら、それを再利用することもできると思うのだけれども……。

委員長

意見とか要望とかいう方向でいきたいと思います。基礎的な知識と言いますか、それは必要だということで一応こちらのほうから説明したんですけれども、私のほうも間違っているかも知れません。

諸見里委員

保管型で処分場を何カ所か見ていらっしゃった方がおられるかしら。そうすれば、一番説明が早いし……。

委員長

諸見里委員から要望があるんですけれども、今まで周辺でもいいですし、地下の処分場あるいは話を聞いたことでもいいんですが、処分場に対してどういうようなイメージを持っているかという、その部分をちょっと出してみましょうかね。どうですか。

諸見里委員

実際に見たことがあるかないか、とても大事なことだと思うんです。

事務局

最終処分場ですか。

委員長

最終処分場に限らなくてもいいんじゃないですか。

諸見里委員

だから、お互いが現状を見たことがあるかないか、一番基本的なことなんですよ。

委員

ちょっと分からなかったんですが、今オープン型の処分場というのは最終的には発酵させて埋土させているんですか。

委員長

基本的にはそうですね。

委員

それをここではできないという懸念があることを今、おっしゃったんですか。

委員長

そういう仕組みではないかということです。

諸見里委員

私のほうで勉強した段階では、こういうクローズ型ですから、すごい熱が大きいので発酵させると余計に大変じゃないかと思うんです。現在あるのは天然の屋根付きじゃないからいいんですけれども、クローズ型になるとどうしても熱がでてくる。

委員長

恐らく説明の仕方の問題があるんじゃないかと思います。実際、最終処分場に持ち込まれるごみが何なのか、いまだはっきりしないわけです。例えば、溶融スラグとか、とにかく不燃物が入っていなければ、埋土の仕方でいいと思うんですよ。

吉田委員

処分場は灰を普通、埋めますよね。沖縄の場合、いろいろ混ざっていて、まだ有機物が残っているので逆に発酵することになってしまっているということですよね。一般的に処分場というのは灰を埋めませんか。焼却灰を……。

委員長

一番、肝心なところだと思うんです。最終処分場に何を持ち込むのかという話で……。

吉田委員

このプランは灰を入れるので、発酵しないんじゃないかと思うんですけれども。

知名委員

いよいよ混乱していると思いますので、可燃物と不燃物というのがあるわけでしょ。それをどう分別して最終処分場で処置していくかですよね。そこら辺を明確にしておかなければ……。

委員長

実際、今の説明では不燃物は入らないように、ということだったんです。でも実際に不燃物はどこに持っていくかの説明がないので、ここはちょっと確認しましょうか。お願いできますか。

事務局

吉田委員、知名委員からのご質問でございます。最終処分場にどういったものが持ち込まれるのかといったことでございます。今、現在の流れとして、先ほど委員長からスラグも埋め立てするんじゃないかといったようなことでございました。現在、環境庁の方でスラグを資源化、実現化に向けてやっております。16年度で実現化される予定だと聞いております。そうしますと、各市町村の公共事業、南廃協では今、10カ所の構成市町村がございますので、そこの公共事業にそれを供給して行こうと考えております。ですから、スラグについては基本的には埋立て処分はしないと考えております。

委員長

要するに無害化するわけですか。

溶融飛灰は県外へ

事務局

はい。砂の代りにアスファルトの路盤材。(スラグを手に持って)これを公共事業に使おうということで考えております。それから飛灰についてでございますけれども、溶融飛灰については、浦添市のリサイクルプラザとか溶融施設、クリーンセンターをご覧になった方はお分かりだと思いますが、あそこでは一時ストックをしておいて、九州のほうにまとめて出しております。お金を出して運んでいるという状況です。難しい言葉で山元還元という言葉があるらしいのですが、これについては金属、重金属等が入っております。そういったものを元の金属に戻す作業をやっております。浦添市の場合は最終処分場がございませんので、これをストックしておいて一定量、貯まった時点で九州のほうに運び出すということでやっております。今、南部地区でもそれをやっていこうということで考えております。県内でこれを処理する業者がありませんので、今のところ九州辺りに出していこうと考えております。

あと問題は不燃物でございます。この不燃物の正体は何だろうと、いろいろ疑問が出てくるかと思います。吉田委員からのご指摘は、燃える物はないのじゃないか、発酵する物はないのじゃないかということでしたよね。有機物がなければいいんですけれども、例えば粗大ごみとか、そういった物を細かく潰して埋立てをした場合は、それが物によっては発酵する場合もあるんです。これは埋立てをしていく段階で発酵することもあり得る話だということで、この辺は管理型の最終処分場と同じような感じの埋立て処理をしていくかたちになっていきます。基本的にはこの3つの種類のものが被覆型に入ってくると予定しています。

ちょっと分かりにくかったですか。大丈夫ですか。

吉田委員

では、木屑は不燃物になるんですか。

事務局

不燃残渣の一般的な例は、セトモノとかそういった半永久的に変わらない物、あるいは害のない物と考えております。木屑とかはリサイクルプラザができたら、例えば粗大ごみは一旦壊したら、燃える物はもう一度溶融処理をすることもできるわけです。ですから燃える物については、こちらに持ち込まないようにしていこうと考えています。いきなりですから、ちょっと分かりづらいんですが、一緒に勉強していきましょう。よろしくお願いします。

大城委員

例えば、基本的には処分場にどんなものを持ち込むのかの議論が必要だと思います。恐らく以前に一度はやられていますが、処分場にはどんなものを持ち込むのか。今、スラグの話がありましたけれども、何lぐらいがスラグになっていくのか。普通残渣が20lぐらいで、重金属等焼却できないのが1lぐらい、コザ方面や浦添市辺りは本土の方にもっていっているとか。浦添市は処分場を要らないということで那覇市から抜けましたよね。その辺のところを我々はもっと調査をして、処分場は必要最低限に抑える仕組みを我々は作らないと、そこに住民がいわゆる分別すれば資源になるけれども、燃やせるごみとかいろいろありますけれども、やはり今、分別は5種類じゃなくて、本土では23種類ぐらいですか(「30種類」の声あり)。これぐらいまでやって、我々がやっている全て資源ごみ化というのはゼロエミッションといわれる、いわゆる全部資源にしてしまおうという話ですから、できるだけ、本当は処分場は要らないと思うんです。だからその辺の指摘だって議論しながら、あっちがやっているから先進地がやっているからこういうことをしようとか、そこら辺もう少し議論して、我々が処分場をできるだけ、造っても15年、20年で予定したけれども、できるだけ30年もたそうよとか、こういうことも含めて検討すべきだと思うんです。必要最低限、必要だという前提で、造るならば分別も研究しながら、できるだけ努力をしていく。そこでごみ処理の経費を安くしていく必要がある。どんなものを持ち込むのか、お互いが分別をきちっとして……。粗大ごみの話が出ましたけれども、粗大ごみも燃える物は徹底的に燃やしているんです。鉄くず等は金秀鉄鋼、拓南辺りに持って行くということでリサイクルしているんですね。ほとんど燃えるごみはないんですよ。セトモノの話がありましたけれども、こういうものもリサイクルできる仕組みができていましてね。その辺、きちっと仕組みを作りながら、最終的に処分場に何があるかといったらほとんどないんです、実際は……。我々が努力していないだけなんですよ。ですからここら辺はもっと議論をしながら、以前の計画はやはり管理型でサンドイッチで土に埋めながらやっていこうということで、20年ぐらいもたそうやとか、あるいはそれを更に面積を少なくして分別をきちっとやれば半分あるいは3分の1で済むんじゃないかと思うんです。その辺もう少し細かいところから議論してやったほうがいいんじゃないかと思うし、非常にいい議論になると思います。お互いが日頃の分別から最終的にどう処分するかの議論をしながらやってほしいと思うし、非常に私はごみ関係をやっていてそういうことを考えています。浦添の例が非常に良い事例です。3回くらい議会議員と一緒に行きましたけれども、現時点ではスラグも県の土木の基準等に合わないということです。県も一緒になって廃棄物の資源化、全て資源だと考えていく必要があると感じておりますので、そういう先進地の事例も参考にしながら、その辺も含めてとにかく造らなければいけないけれども、分別の仕方からどの程度まで努力できるのかお互い話し合ってみたいと思います。

委員

分別の話が出ましたけれども、今、10の市町村が一緒になっていますよね。7市町村で分別が始っていますけれども、本当に皆、同じような分別の仕方をやっているのかという疑問がありまして……。この前、大里村役場に行ったら、今から分別を始めますということで大きいチラシを作ってあるんですよ。佐敷のと比べてみますと、少し違っているような部分がございまして、その辺が統一できればスムーズにいくんじゃないかという気がします。その辺から始めていければ、大城さんが言われたようにかなり前進するんじゃないかと思うんです。

3Rの減量と分別を

諸見里委員

6月9日付の琉球新報に、環境省は今まで一般廃棄物は市町村の役割ということでなかなか口を出さなかったけれども、最終処分場がいろいろ問題になって逼迫していますよね、だから環境省は、ごみのリサイクルと熱処理、今度全国一斉にごみの分別だとか統一をしてやっていこうじゃないかというのが少し載っていましたね。ですから2、3年のうちには、今年の末までには何か環境省に答申するとありますので、お互いそれを頭に入れながら、先を見ながらごみ分別の徹底を図っていくことも必要ではないかと思っています。お互い、最終処分場のことは勉強しておきながら、まず3Rの減量と分別のことを徹底して話をして、最後の辺りに最終処分場には何を入れるのかの議論、どの程度入れるかというのを入れていったほうが一般の消費者の役割ではないでしょうか。現状ではそれが一番大事じゃないかなと思います。3Rをきちっとお互いがもっともっと深く見ていったほうがいいんじゃないかと思いますけれども。その実践しかないんですよ。

委員

ちょっと話は違うんですけれども、先ほど事務局から説明がございましたスライドについて質問をしてよろしいでしょうか。説明資料の糸豊で3万5000dですか、それで処理費が年間7億円、島尻で1万4000dで4億5000円、東部で2万d、4億円。トータルで大体1dで2万円ですか。島尻地区だけどうしてこんなに高いんですか。糸豊で3万5000dでしたら1dで2万円でしたら、大体7億円ですよね。東部もやはり2万dだったら、4億円ですよね。島尻地区というのは1万4000dで4億円、何か事情があるんでしょうか。

事務局

東部の場合は、先ほどもお話したんですが、倉浜のごみが東部のほうに搬入されているんです。その燃やした焼却灰を逆に倉浜のほうに納めているということがありまして、この燃やす量と搬入する量との差額でもって数字の誤差が出ているものであります。島尻に関しましても、那覇市のごみを一部燃やしているんです。月単位で80dとはっきりはしませんが、80d単位で燃やしているものですから、そこで出た灰をまた那覇市に値引きしてもらって、焼却残渣の一部を倉敷環境のほうに納めている状況になっているものですから諸費が、この交換処理している条件の下で数字の誤差が出ていると思います。

事務局

今の補足なんですけれども、城間のほうから説明がございましたように、糸豊の場合は全量中部のほうに焼却残渣は行っています。ところが島尻・東部については一部を別の施設と交換処理、那覇市のごみを燃やす代りに焼却残渣を那覇市の処分場に持って行ってもらう、あるいは東部の場合ですと、倉浜という中部の地方自治体の施設と交換してやっている関係上、額の違いが出てきているということでございます。この組合の事情がそれぞれ違うものですから、そういうような違いが出てくるということでお考えになって結構だと思います。

委員

一人当たりの金額が、島尻は随分高いですよね。

事務局

ですから処理場に関しましても、施設管理でばらつきがあるんですよ。

委員長

この中には施設整備費とか維持費も全部入っていますか。

事務局

東部だったら2万dあるんですが、処理費用は金額的には3,000万円、島尻は1万4000dです。その持ち込み量の違いとか、その他、数字に誤差はあるだろうけれども……。それを修復する代りに、これまで引き取りしたものですが、その差額を各々の施設で調整していくという話は聞きました。

委員

第1部会のほうで灰溶融と被覆型の最終処分場に決定した。そして16年度でその場所の選定に入るということですが、それではその灰溶融焼却の機種等は決まっているんですか。それで今、何か問題があるようですけれども。

事務局

どういった機種を選定していくかということですか。それはまだです。

委員

昨日でしたか、新聞に載っていませんでしたか。

委員長

焼却炉と灰溶融はまた別なんですよ。

委員

溶融化方式とかいうものですね。

事務局

倉浜のことですか。倉浜は焼却炉を造っているところです。

委員

焼却炉にはいろんな機種があるんですよね。

事務局

はい、そうです。

処理方法とか、機種等については、規模も含めて、これからです。規模等いろいろご意見がおありかと思います。先ほど、大城さんも自分たちで分別を徹底すれば、当然埋め立てする量は少なくなりますし、また逆にうまい具合に処理ができず、きちっと分別ができなければ予定より早めに埋まってしまうというようなこともございます。その辺、もう少し議論をしてもらいたいと思います。

委員

あと1つ。一カ所にまとめたいとありますが、この地図にある7カ所全部のことですか。将来的には何か一カ所にまとめたいとありますが……。

事務局

第4部会のほうで、考えとしては事務局を整理統合しようと考えています。例えば、先ほど説明した西原町から糸満市まで施設が点在しておりますので、それを統括する事務局を一つにして、今、焼却施設も3カ所ございますので、それもできたら一元化していこうというものです。あとはし尿等その他処理施設がありますが、それは議論の対象にはなっておりません。

委員

今の議論をいろいろ聞いて、住民委員会として一番どこにスタンスを置くべきかがはっきりしなかったんですけれども、最初はこの最終処分場が必要不可欠だからスムーズに造っていくために住民の意識をここへ集合させて推進して行くと、こういうことなのかなと思います。その前に今、大城さんが言った最終処分場は必要だけれども、できるだけそこに持ち込まないように、その入口の部分で如何に分別していくか。資源化できるものはそこで分別していく、むしろそこのほうを充実させて始めて川下と言うか、最終処分場の形態、大きさだとかが決まってきます。今、言う3施設の統合の問題はもうちょっと後の問題だろうと思うんです。今、住民に我々がこの施設が本当に必要なのかどうか、これは二つでもって論ずるのでしょうけれども、できるだけごみを出さない方法の意識、またはシステム、そのためにリサイクルできるもの、生ごみをどうするのか、この辺が本当に南廃協としてどうすべきなのか、この辺がはっきり見えてくると、恐らく最終処分場に行くものも大体こういうようになってくるという感じがしています。議論を分散化するのではなくて、一つ一つ積み上げていきながら、最終処分場というのはどういうかたちにもっていくんだというのを、もうちょっと全体が意識教育できるぐらいに議論していくと、結構主体的にごみ問題について住民委員会の一人として説明できるし、実践していくべきものはどこなのか、各家庭においてはどうすべきなのかが見えてくるんじゃないかを議論を聞いていて示唆を受けました。是非、ごみ分別というのは今、我々はあまり携わっていなくて全部、女房がやっているような感じですから、この辺も男性がどう携わって行けばいいのか是非、またいろんな議論をしていけばよいことだし、これまでやってきた中で分かりやすくやっていけば、地域住民がごみ問題について意識が統一してくると非常にきれいなまちづくりが、お互い隣に迷惑をかけないで、いい関係で住民のつながりもできてくるんじゃないか、そんな感じがしました。

委員

本当は実際、ごみをどういうふうに減らすか、これが一番先にくるべきだと、部会の話でもそうするべきだと私は思います。ですから施設を決める前に、灰溶融炉とかいう施設を決める前に、こういう議論、話し合いを何度も重ねていく上で決めていくべきではないかと思います。ですから、例えばリサイクルは、灰をリサイクルしている施設も本土のほうにはあるんじゃないでしょうか。例えば灰溶融炉を使った焼却残渣の話ですよ、ところが日の出町ではエコセメント等を考えているようですね。別に、それにしなさいと言うわけではないんですけれども、ありとあらゆる可能性を考えるべきだったのではないか、まずごみの減量化から始めて、こういうものにもっていくべきではないかと思うんです。今からこの決定を覆すことはできませんか。

委員

何か今の議論を聞いていると、全然まとまらないような気がするんですね。基本的に南部地区廃棄物処理施設整備推進協議会ということで集まっている住民委員会ということで私は認識していたんですけれども、それで今、事務局から今までの処分場はこういうかたちでこういうデメリットがあるから、今回新しく造ろうとしているのはこういうメリットの中での施設を考えている、という説明を受けたつもりでいたんです。ですから、確かにごみ問題を考えるものですから、いろんな議論をしていくことは非常に大切だと思います。ただ、その時その時で例えばテーマを決めて議論していかないと、皆がいろんなことを言い合っては何かまとまらないで、今後どうなるんだろう、このままどんどん時間だけ過ぎていくのかな、という気がするんです。ですから、先ほど分別の問題があったり、施設の問題があったりしているから、今日は例えば分別の問題について議論しましょうとか、そういうかたちで進めていったほうがいいんじゃないかと、ちょっと意見を述べさせていただきました。

委員

私の場合は分別のことで、例えば今日、家の中の床張り替えのために大掃除をしたんですけれども、家の中から出てくるものといったら結婚式の引き出物、ものすごい量のセトモノが出たんですよ。そのセトモノはあまり家庭の中では利用していないんですね。それでその結婚式の引き出物なんかを廃止するとか、何と言いますか、あまり家庭に持ち込まないような方法をとれないものかと思うんですけれども。セトモノなんか全然使っていないんですよ。

委員長

ちょっと整理と言いますか、こちらのほうで説明させてください。僕の認識ですので疑義がありましたら、お伺いしたいと思います。まず、実質的に日程として平成15年にスタートし、それから2、3年で造ろうという話ですよ。それで、僕らから見てこの2、3年で何ができるのかの話です。例えば、今、話が出たように、とにかく分別減量して、最終処分場に持ち込まないような状況が作れるんだったら、その時に提案していただく。そういう状況じゃないんじゃないかという点で、それをどうにかしようということで結局、二股の話がきているんです。その部分を僕らが解決しないと、僕ら自体が提案できないし、実際、この住民委員会の意味がないですよ。今日で2回目なんですけれども、まだ言いたいことを言ったほうがいいような段階じゃないかなと思うんです。

今後、例えば、どういう情報がほしいのか、何をやりたいのかという部分が是非必要じゃないかと思います。先ほど話があったように、このメンバーの中には恐らく最終処分場を見たことがない方がもしかしたらいるかも知れません。素晴らしい最終処分場もあります。素晴らしいかどうかは分かりませんけれども、いろんな処分場があるんですよ。

実際、自分たちが出したごみがどこに行ったか、まずは見ないといけないですよ。倉敷はどんなものなのか、を知る必要もあるのじゃないか。例えば、最終処分場にどういうごみを持ち込むのかの話があって、これは実際、どういうごみが最終処分場に行くものとしてあるのか、ごみを認識しなければいけないと思うんです。今、実際には事務局がいて、あまり大きい声では言えないんですけれども、説明と実際にやることとは違うわけです。そもそもやれないような条件ではいけないと思うわけです。

実際、住民委員会が参加しているくらいだったら……。そういうこともあって、実際どういうごみが出てくるのか、これはどういった減量の可能性があるのかという、そこら辺を議論しないといけないと思います。そういうような資料、必要な資料を請求して、探してきて、皆で議論しながら、そういうようなかたちにもっていきたいと思うんですね。(「いいと思います」の声あり)ですから今回は、取り敢えず言いたい放題。もし何かありましたら。

19年度に供用開始

知名委員

私も大城委員のご意見に賛成です。まずごみの概念とか、そういう不安だとか、フラストレーションをばちっと出して、頭を整理した状況の中で19年度に供用開始という基本的なスケジュールがありますから、まず我々のもやもやしているのを吐き出して、非常にすかっとした気持ちでこれは進めていかない、何か引っかかりがあるなということでは前に進まないと思うんです。

そういうことで、ごみの概念とか、先ほどいろいろ出たゼロエミッションの関係とか個人ではどうするか、あるいは企業ではどういうふうにするか、これは個々の問題ではなくて行政の指導だと思うんです。ですから、そういうところの声を出してやっていかないといけないだろうし、これにどう取り組んでいくかは個々の問題ではなくて、行政の問題だと思うんですね。

それから最終処分場は我々の進むべき方向として19年度供用開始であるならば、それを基本的にスケジュールを決定して、議会ではどういうような話をしていくか、最終的に玉城村が拒否したとか白紙に戻したとか地域住民に不安があるならば、環境の問題だとか健康の問題、地域の活性化の問題、そこの人たちと先進事例がどういうふうに地域の人たちとコンセンサスをとっていって、そこの人たちが「OKいいですよ」となる、そういうものを先進事例を学びながらやっていかないと全然、進まないだろうと思います。

福岡県宗像市というのは、まほろばの里で、鈴木健二というNHKアナウンサーがいたんですが、あの方が文化会館の館長もして、あそこは非常に文化的な風土づくりをしているんです。そういうことでかまぼこ型の屋根付きの最終処分場を造っていくというそういうプロセスは、どういう地域とのコンセンサスをとったのか、そこも頭に入れながらやっていかないと堂々回りするんじゃないかと思います。

1回目、2回目、3回目ぐらいまではいろんな意見を出していいだろうと思います。我々の胸がすっとした気持ちで次のステップに入っていかないと、2年間我々の任期はあるわけなんですけれども、そこは事務局と委員長がきちっとスケジュール化して進めていけば、我々のベクトルは見えてくるんじゃないかという感じはします。

委員

今の件ですが、ごみの減量化の集中審議は第3部会でなされていますよね。そこでどういうことが審議されているのかを一度、僕らに報告していただいて、それは第3部会が専門的になされるのですから、情報を提供していただければと思います。今、問題になっている最終処分場は、やはり必要不可欠な施設ということですが、今は来てもらいたくない意識が強いわけです。

ですけれども、どこかが誰かが、どこかの地域が受け皿になるわけでありますので、その辺を今、知名さんがおっしゃっているようにどういうかたちで進めていくか。前回、玉城村當山が拒否した、これは何でだろうか、新しく造るものについては懸念されるものがないのだろうか。例えば、スラグですが、僕が聞いている範囲では今、沖縄県では路盤材で使おうというような話があるけれども、実際、その中に何が溶けていて何が溶融するのか分からないということで、琉大でそういうのを研究している僕の仲間は、今は使えない状況であるというように言っているんです。それが本当にそうなのか。

先ほど室長がおっしゃったように、平成17年度からは通産省も許可して使えるようになっていくんだとかいいましたけれども、こういう問題や、それから施設の中で飛沫の部分の重金属は九州で処理する、不燃物残渣は埋め立てする。そうすると、この施設の中に3つの姿があるわけですよね。それを本当に1つ1つ住民に対して安全性を含めてコストの問題までどうするんだというところまでこの住民委員会というのが議論することなのか。どの辺まで議論の広がりを携わっていけばいいのか。

例えば、施設の問題は第1部会がやっているわけですよね。この辺の絡みというか、時間は確かにない中で、ただ広がっていくだけで、住民委員会として決定すべき議論はどういったところへ落着かせるのか、第1部会から第4部会との兼ね合いの中ではっきり僕自身がつかめていない部分もあるものですから、この辺も是非、事務局で整理をして、皆で合意したものはどういったかたちで第1部会へ具体的に反映させていくのか。フローチャートはありましたけれども、その辺も随時、例えば今回のこの会議で決まったことはどういうかたちで反映されるとか、それを教えていただければ有難いと思います。

知名委員

委員長を通して事務局に質問ですが、これは提言としてまとめるんですか。我々の委員会の意見を……。

事務局

自由に討論していくことは大事なことだし、またそれは当然やっていかなければならないわけで、それをどこでまとめていくのか、住民の皆さんがやっていくのか、あるいは我々がサポ−ターとしてまとめていきますけれども、長野県のある所では住民委員会の皆さんが自分たちで検討したことを全部まとめて、それをホームページで全国に発信しているんですね。そういうこともあるわけです。

したがって、この住民委員会はどういうふうにして、今、話があったようにそれをかたちとしてどうやっていくのか、そこの疑問だと思います。こちらでまとめろと言えば当然まとめるつもりではいますけれども、そのためにはやはり住民参加による合意形成を得るという観点からいったら、やはり住民の皆さんでやったほうが広がりが出てくるんじゃないかと、事務局としてはそういう意見を持っています。

知名委員

これは大きな環境問題ですから、またどういう提言書をまとめるのか、というのが最終的に収斂していくと思うんですけれども、あなた方でまとめろということで我々がやるのか、我々の下に事務局の案としてワーキングブックを置くのか、そこがちょっと見えないので不安です。

新垣委員

いろいろたくさん出まして、次に今後のスケジュールという項目があるんですけれども、この会議でどういう議論をしていくか、テーマですね。今、いろいろ出ましたけれども、設置要綱の中でのこの会議に対して諮問、例えばこの件に対して皆さんの意見をまとめてください、というかたちではないですので、とにかくごみ処理に関する問題を多角的に見て、提言なら提言、提言しなさいとも書いてないんですね。

だから、この住民委員会の中で自分たちがごみ処理についてここが一番問題あるのではないか、というようなかたちを皆の議論の中から探し出して、それをやっていく。テーマはないですから、自分たちで作っていくと言うか、僕は今日のような会議をそれぞれの応募の動機があるはずですから、ごみ処理問題に関する視点は皆さん違いますから、それを出していきながら、この南廃協が進めようとしている事業に対して、こういうところにこういう素人なりの考え方とかそれが一番重要じゃないかという部分を、自分たちで探さないことにはどうしようもないという気がしますので、先ほどいろいろありましたように、ごみ問題は減量が先ではないか、最終処分場の話はその後じゃないかとあるんですけれども、実際、ごみは満杯ですよね。

だから行政としてはそこを先にやってしまいたいという考えがあると思うんですけれども、それも含めて自分たちこのメンバーで今の状況の中でどこを重点的にやったほうがいいかというものをいろんな意見を出して、そこに時間をかけてもいいんじゃないかという気がします。行政が悪い、住民が悪い、これは皆、悪いと思いますので、皆が悪くて被害は自分にかかってくるというような循環型になっていますので、僕らとしてはごみが出た分は、出さないのがいいんですが、出た分はうまく技術を使って再利用する。

そうすれば結論的に最終処分場は要らないというプログラムに持っていければいいんですけれども、先ほどありましたようにスラグの、例えば路盤材とか灰を作るとかといっても技術的に重金属が溶け出すんじゃないかという、その辺の技術もまだ確認していないというような話も聞いたりするんですが……。

ところが、どこかでまた埋戻しされている、という情報もいろいろあるものですから、よく分からない部分もあって。その辺も気になるところは出して、事務局が調べて回答が出ているものはお願いしてやるようなかたちで、まずはごみ問題に対する皆の認識、考え方をそれぞれ出し合ったら、自ずとここが問題じゃないかというものが探し出せるものだと思います。要は問題を探すところに時間をかけていいかなと思います。

提言というかたちでまとめていくか

知名委員

新垣さんの意見も重要なことですが、それもスケジュール化していかなければ……。8月のこの委員会ではゼロエミッションの問題について掘り込んで詰めていこうと、10月になったらやはり環境の問題を皆で考えていこうと、次は健康の問題とか地域に与える影響というものを考えていこうと、こういうようにスケジュール化していかなければ、本当に今の調子があと1回、2回は欲求不満をさらけ出す分にはいいと思うんですが、ある程度スケジュール化して18年頃までには提言というかたちでまとめていくかを収斂させていかなければならないと思います。

委員長

住民委員会というのは、あちこちでワークショップだとかやってはいるんだけれども、実際的には力を持っていなかったんです。だけど、住民委員会の良いところというのは、協議会から委嘱はされているんだけれども、実際、諮問されたから答申云々じゃなくて、また行政の立場じゃなくて、住民に発進する立場にいると思うんですよ。そこに力を持ってくると思います、いわゆる住民委員会で議論したこととか、そこで得られた結論というのは……。協議会よりももっと大きな力を持ってくると思うんですけれども、そういう役割を持っている、いわゆる住民の参加の仕方の問題だと思います。僕はそういうものじゃないかと思っています。

意見を伺いたいんですが、次回にどうしてもこれをやりたいというもの、今まで何件か話は出ていますけれども、そろそろ最終処分場にいってもいいんじゃないかという気はします。一番、手っ取り早いし、そこら辺はどうですか。

委員

最終処分場の前に、ごみ処理の構図とか南部地区の目指す処理の方向性の1番から4番まで、最初はやはりリサイクルプラザはどういったものなのか、私自身行ったこともありませんし、現状はどのくらいのリサイクルができているのか、ということをまず委員会の皆さんの中で、もちろん知識を持っている方もいらっしゃれば、私みたいに全く知らない人間もいるものですから、そういった統一した知識を持って議論をしていったほうが早く進むんじゃないかと思います。

私は焼却炉も実際、見たことはあるんですけれども、どういうような稼働の仕方をしているのか、今日初めて聞きましたし、灰溶融施設というのはどのくらいのものを燃やしているのか、また燃やせないものは何なのかということを私が活動している青年部とか地域の住民の方に、身近な人に伝えていけるような気がして、そういったことから始めていただけないか、要望させていただきたいんですけれども……。

委員

前回、白紙撤回した玉城村當山の住民なんですが、私はどうしても用地選定が第1部会で始まるとおっしゃっていたんで、やはりそれに関する私たちの提言と言うんでしょうか、住民委員会でできないんでしょうか。

委員長

提言というのは言ってくださいと言われて、できるものではなくて、こちらから積極的に言えばいいんですと、僕は思っていますけれども。では、それも一緒に踏まえて考えていただきたいと思います。

諸見里委員

まず自分の地域の焼却場、3カ所を見るということと、先ほどから浦添ばかりを例にとりますので、浦添のを見るように皆さんに時間をきちっと取っていただいて……。現場をまず知らないところに問題があるんです。それと一カ所、リサイクルプラザも見ていただくことも大事じゃないかと、そこからまたどんどん発想が広がってくるんじゃないかと思うんです。リサイクルセンターの中に出前講座というのがありますが、この南廃協でも出前講座をしませんかね。ずっと何十年も出前講座を取り入れるように私は訴えてまいりましたので、そうしながら、どんどん減量しましょう、と同時進行していったほうがいいんじゃないかと思います。離れてやるんじゃなくて、どんどんそれをやっていったら一番いいんじゃないかと思いますね。

それと各行政をずっと回っていると、ごみ分別の仕方のパンフレットが違うんですよ。ですから、19年度スタートですから、私は絶対にごみ減量はできる、これはパンフレットをきちっと作れば、資料を持っていますけれども、地域住民に分別徹底はできると思います。今、僅かな分別しかしていませんけれども、もうやらなくちゃいけないと皆、意識していますから、正しいごみの出し方を地域住民が、ごみの種類はたくさんあるんですけれども、1000種類ぐらいあるんです。

例えば、プラスチックのごみは包装用とかラップとかありますけれども、ラップも商品を包んだラップはリサイクルできますよ、家庭のラップはできませんよ、とか細かくできる冊子、事典を作っていきたいと思います。ごみの出し方の事典、これが各家庭にきちっとすれば、ゴミゼロエミッションは確かにできると思います。(各市町村のゴミの出し方のポスターを手にしながら)ただ1枚、ぺらぺらの正しい出し方ですから、このごみをどこに分別していいのか、どうやったらいいのか分からない。

だから分別の種類が増えても、事典があればできるんですよ。それを作れるように努力して、分別の数を増やす。ですから、次回でもいいですから、減量の分別の種類の話し合いをしませんか。ですから各6市町村のごみの出し方のチラシを皆、持ってきてみてもらって、それからやればできると思います。

委員長

もうちょっと、話をまとめていきましょうね。

委員

循環型ということで今回、応募したんですが、スラグは沖縄電力辺りでは再利用というかたちで活用されているんです。ですから、沖縄電力さんのほうから、もし資料がいただけるのであれば、またそこら辺で勉強になるんじゃないかと思います。

委員長

何件か話は出ているんですが、次回にどういうテーマでやっていくかをもうちょっと絞りたいんですけれども。

諸見里委員

分別の種類、それと減量と。

委員長

年間計画は一応提案はできると思います。どういった日程で進めていこうというのは。

あと、ちょっと気になるんですけれども、自分の考えですが、月に1回の集まりでは少ないんじゃないですか、どうですか。

知名委員

随時、開いてもいいんじゃないですか。

現場を見ることも大切

委員長

むしろ逆に、例えば最終処分場とか現場を見にいこうというかたちでしたら、恐らく行けると思うんです。そんな場合に臨時に入れるとか……。確認しないと分からないですが、恐らく土曜日の午前中とかでしたら行けるんじゃないかと思いますが……。それは適当に入れていくというようなやり方で。

今の提案は次回、何をテーマにするかですので。時間も時間ですから、次回は年間のスケジュールを大体入れていって、これに提案があったら議論する。それから委員のほうから各市町村の分別の資料を出してもらう。処理袋も持っている人は出してもらって、お互いの町村を知ろうというようなかたちでいきましょうか。

そういうことでいいですか。(「はい」の声あり)

では、議事については一応これで閉めたいと思います。事務局から何かありますか。

事務局

今、委員長からございましたが、年間のスケジュールは委員長と事務局のほうで調整をさせていただくということでよろしいでしょうか。(「はい」の声あり)

知名委員

第1回目はごみを出さない、やはりごみの概念、思想改革をやっていかなければ、それがベーシックになると思いますので……。例えば、東京辺りでスーパーに行く時に買い物袋は買う人が持ってくるんです。このような非常に初歩的な問題から掘り下げて、やっていったらいいんじゃないかと思います。

委員長

ごみの出し方、それも含めて第3部会の審議内容を出してもらいましょうか。恐らく何らかのかたちの答申を出しているはずですから。それを資料として出してもらって……。

事務局

今、知名委員からございました第3部会でのごみ処理の審議内容は、前回お配りをした資料の中に第3部会における調査進行報告書というのが入っていたと思います。その中でもし必要であれば、事務局のほうで説明を少しさせていただきたいと思います。

委員

スケジュールの流れなんですけれども、先ほど最終処分場をまだ行って見たことがないとか、家庭で出されたごみがパッカー車で収集されてどこの焼却場に行って、どこでどういう燃やし方をされ、それがどういう風に処理されて、次にどこへ行くというようなリサイクルプラザの話もありましたので、最終処分場を含めて土曜日とか日曜日とかにでも、そういう一連の施設を見て回って、皆でごみ処理のあり方を確認するのも必要じゃないかと思います。

委員長

この辺、確認したいんですけれども、平日にできる人はいますか。

諸見里委員

土、日は閉まっていますよ。

知名委員

平日に3時間くらいとって。日曜であろうが、平日であろうが、このメンバー全員は無理だと思いますけれども、大多数がいけば行けると思いますよ。

委員長

一応、向こうにも日程がありますから、7月の適当な日に、こちらで提案して文書を出して、といったかたちをとっていいですか。(「はい」の声あり)

できたら回れるだけ回って、見れるのは一日ですからね。恐らく玉城村當山の予定地だったところも見るだろうし、那覇市の最終処分場とかリサイクルプラザ、それから浦添市のプラザ、そして一番肝心なのは国頭村のヘドロの問題となりました、しかし、その前の最終処分場というのは誰も関心がないんですよ。一番の問題になった最終処分場というのが……。読谷村もありますし、そこら辺がどういう状況なのか、そういったものもありますし、適当にポイントを出して4カ所ぐらい行けるんじゃないかと思います。そこら辺、提案していいですか。集まりの機会もないと思いますから、事務局と調整して提案するようにしましょう。

そういうことで大丈夫ですか。なければ終りたいと思います。

事務局

大変、活溌な議論になりまして、感謝申し上げます。この調子だと大変、すばらしい住民委員会になるんじゃないかと思います。

事務局からはあまり喋らないほうがいいということになってはいたんですが、私のほうにも言い分がございまして、ちょっと言わせてもらいます。南部の方がごみの現状というのを強く認識されてください。行政も悪いですけれども、先ほどどなたかおっしゃいました民も悪いです。民間に任せっきりにしたから、そのしっぺ返しがきているんです。足元を見られて、処理単価がどんどん上げられていっている。あとごみの捨て場がないわけです。灰はどんどん出ているわけです。

ですから、仲間さんや大城さんが言う入口の部分は大事で、これも絶対欠かせません。これもやりましょうということですが、まず最終的に捨てる分と処理する灰溶融を今、日本で使われているもので一番、これがいいということで灰溶融を導入してきたということではあるんですが、これをまず認識していただかないと、議論になりました分別は一朝一夕でできるものではないです。何十万人いる全住民に徹底するまでに10年かかるんです。そのためには処理施設を造っておかないと、保険をかけて進まないといけないのではないかと、造る側からはそう思います。

ただ、何でも造ればいいということではなくて、これは皆さんが自分たちのものを造るからには、こういったものを造ってくださいね、と提言していただくことは大事だと思います。ですから自分たちのものを造るんだという認識を持っていただきたいと思います。自分たちのものは自分たちで造るんだ、と花城さんもおっしゃっていたんですが、それを是非考えて、皆さんが20何万人の南部のごみ減量の先導役になるという気持ちでやっていただきたいと思います。

現在、南部には3施設が分散しているんです。これが将来は統合するんですか、ということですが、皆さん、この3施設をずっと稼働したほうがいいと思いますか。どこか1カ所きちんとしたものを造ったほうが、単価、コストとも安くなるんです。行政はこんなことはしません。エゴがありますから。

これは皆さんで、何でこんなことをするんですか、と言ったらいいんじゃないですか。私だったら、3施設あるものを1つ造ってください、どんどん潰してくださいと言いますね。潰してくださいということも言っていただきたいんです、行政からこんなことは言えませんから……。

皆、自分たちのものを稼働させていきたいと言う。金があるからなんです。ですが、皆さんは金を払うほうですから、これはいけないですよ、組合を一つにしてくださいよ、議会も一つにしてくださいよ、運営費・人件費も皆、一つにするとコストが安くなりますよ、という提言ができるんじゃないですか。自分たちのものを造るという部分で、是非やっていただきたいと思います。

とにかく、資料の提供は確かに必要だと思いますが、自分たちで資料を探してきて目をとおすのも大事だと思います。そういうことで、皆さんに今日は感謝申し上げたいと思います。次の回も期待しております。よろしくお願いいたします。
 
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