第3回住民委員会


会議録
南部のごみ問題を考える住民委員会 第3回会議録(要旨)
日時:平成16年7月20日(火)午後7時〜9時 場所:南部総合福祉センター
出席者:委員12名(欠席6名) ・事務局4名 ・記者1名(沖縄タイムス) 合計24名
会議の前に、委員長が欠席のため、代わって新垣正春副委員長が議事進行を行うことで報告された。

議事
報告第1号 前回会議(要旨)の確認   事務局より報告。

報告第2号 一般廃棄物関連施設視察研修について(感想―抜粋)

(倉敷環境、倉浜衛生施設組合管理型最終処分場、浦添市クリーンセンター、玉城村當山前候補地)

(1) ショックだった。環境教育も大事だが、まず大人が見て現状を知って欲しい。

(2) 浦添市はランニングコストが高い(燃料はドラム缶30本/日)。施設建設は色々な角度から検討する必要がある。

(3) リサイクルにも限度があり、生産者責任やデポジット制も含めて検討してはどうか。

(4) 処分場よりもまず減量に取り組むべきではないか。

(5) 4Rを徹底するための議論をしたらどうか。行政はごみに対する意識がないのではないか。もっと減量対策に金をかけるべきだ。(玄関先で計量し、有料にする方法など、それと出し方のルールを作る必要もある)

(6) 浦添市は最終処分場がないが、南部では整備計画がある。違いは何か。

(7) 南廃協の減量目標は甘くないか。住民からも提言すべきではないか。

(8) 循環型システムのためにも処分場の機能をもっと上げて造るべきだと思う。

(9) 島尻の清掃組合で白トレーを拭いていたが、経費が大変ではないか。

(10) 環境学習、教育の機会を多くすることが大事である。

(11) 早急に倉敷に代わる施設の確保が必要ではないか。

(12) ごみの種類(組成)についても勉強したい、資源ごみの流れ等。

(13) 委員会のスケジュールは部会の進捗に合わせて決めたらどうか。話が散漫になる。

(14) 処理に係るコストも大事なので今後、提示してもらいたい。

(15) 委員会の役割り、取り組みたいことについて列挙、整理した方がいい。

協議第2号 今後のスケジュールについて

次回は、第3部会から出されたごみ減量の数値目標についての勉強会、部会委員との意見交換を行うことで決定した。

その後のスケジュールは、委員長含めて調整していく。

議事録

事務局

長期目標については、生ごみを全部資源に変えようというような目標を持っていますので、そうなると、それをいきなり南部全域から生ごみを全部回収してやるとなると、かなり時間も労力もかかるだろうということで、段階的にモデル地域みたいなものを設定して、それを順次全域に広げていくという取り組みが必要だろうということです。これはまだまだ先の議論です。

その関連で、皆さん大分ごみ減量についての関心が出ておりますが、実は諸見里さんからかなり厳しい指摘を受けている第3部会での審議結果ですね、それも少し含めて次回から南廃協からご報告をさせていただいて、弱いところは弱いと指摘いただければいいと思つているんですけれども、いろんな細かい取り決めをこちらのほうでまとめてもらって、ここはこうしたほうがいいんじゃないかというようなことをおっしゃっていただければ、こちらのほうも有難いと思っています。

委員

では、今の第3部会の審議の内容を次回から報告していただいて、こちらでいろいろ質問なり提言があれば、そのようにしていきたいと思います。

委員

資源ごみについてですが、古着とかいろいろあるんですけれども、本当にちゃんと資源として利用されているのか、その行き先を私たちはきちんと見ないといけないと思うんですよ。古着でも利用されないで結局、燃やされている場合もあると聞いたこともあるんです。だから、やはり地域調査というのはとても大切だと思います。アースの会の方々にも聞きましょう。

諸見里委員

皆、各市町村では古着の取り扱いは全て古着屋さんに売っている、ウエストに売っているところもありますよ。でも化繊は、今は業者も使わないのでそのまま売っていると思います。

委員

工業の機械織も。

諸見里委員

ですから、本来ならば古着なんかも分別した方が、綿だったら売れるんですよね。だけれども、化繊織は売れない。

今日、浦添のリサイクルプラザを見てきましたよ。浦添はあそこに飾って、古着なんか皆、ただであげています。そしてまたきれいなものはリサイクルしてちょうだいという人のも持ち込んで、家具も年に何回か良いものはきれいに磨いて皆にプレゼントしています。浦添は行政が担当しているからできるんですけれども、那覇市などはそれがないんですよ。ただではあげない、皆が皆じゃないですが、ほんの僅かよね。浦添みたいにはやっていない。

南風原も小さなリサイクル工房が役場の階段の下にあります。向こうも古着を100円とか50円で、ほとんどジーンズが中心にあげています。そういう感じで古着はなかなか活かされなくて、全体的に大変、困っているのは確かです。また売っているところもあるんですよ。私なんかのところはただで全部業者にあげているんです。もったいないですよね。

委員

着れないものは工具などで拭いていますよ。ああいう使い方でもいいんですよ。

委員

啓蒙活動が先になったら、そういう工房があると聞いて来てみたら、みな綿と分けて、沖縄にも自動車会社だとか工場がたくさんありますけれども、ウエスは皆、売れるはずなんですよ。そこからまた雇用も生まれてきますよ。それをリサイクルして再利用して売り切ったほうがいいかなって思うんですけど、なかなか……。

委員

以前は引き取りがいたけれども、ボランティアでいたらしいけれども、輸送費の問題で最近、なくなっているんですよ。今はほとんど燃やしているはずですよ。

委員

家庭でも結構、缶詰なんか缶に油がありますよね。あれで一旦拭いてやると、水もそんなに使わなくていいし、僕のところはちっぽけな庭があるんで、子供たちと一緒に埋めてはいるんですけれども……。

委員

実際、家庭では着物をしばってきれいにやるのに、向こうにいったら滅茶苦茶になっている。担当者の説明では東南アジアとかそういうところに送っていますよとか、資源ですよということで分別指導するわけだ。向こうに行ったら燃やしているんじゃない、実際、引き取ってできないというのがいっぱいあるわけね。家庭では資源として出したけれども、実際にはリサイクルできない。

諸見里委員

綿なんかはお家で再利用がたくさんできるんですよ。皆、ティッシュペーパーを使うんじゃなくて、綿類はカットして置いておく。こういう細かい活動をまとめて、古着を再利用できる方法を書き込んであげると、どんどん意識を持って皆さんやると思うんです。そういう方法が全然、この資料にないものですから、皆さん分からないわけです。ごみの再利用する方法を辞典などに細かく書いてあげるだけで、辞典を読むだけで大体できると思うんです。基本はこれです。これがないんですよ。

委員

次の議題になると思うんですけれども、やはり住民委員の仕事、私が認識しているのは、住民としての意見を発言することと、あとは各部会に対して意見交換をすることだと思うんですが、先ほど森山さんから出ましたスケジュールを決めて、今回はこの点をというふうにしていかないと、やはり散漫な話になってきていると思うので、先にスケジュールを決めて、おおまかに部会といつ話し合うかということが大事ではないでしょうか。

例えば、第1部会は施設建設選定部会で何月にやるので、それまでに住民としてこの部分をまとめていく、というふうにしていかないと、いざ部会と話し合う時に散漫な話になってしまうと思いますので、スケジュールをある程度、固めたほうがいいと思います。

委員

先ほど、冒頭で事務局からもありましたように、その点は委員長と細かく詰めて出すということで今日の第2号に挙がっていたんですけれども、こんなところまでまだいっていませんので、次回に回すことになります。今日の感想を聞きながら、テーマが大体見えてくるんじゃないかと思います。今、お話がありましたように、部会の審議の進行状況を見ながらどういうスケジュールでどういうテーマで話し合うかというものを事務局が委員長を含めて決めていき、そういうかたちで審議のスケジュールを決めてめりはりのある議論を皆さんとしていきたい、ということになると思います。

それ以外に、南廃協の仕事はもう決まっていますので、あとはそれに向けて我々住民委員会のほうで先ほどのごみ減量を含めて弱いんじゃないかなとか、あるいは議題にのぼっていないことも今、ありましたように環境あるいは子供たちの教育、環境で指導していくこともやっておかないと、ということもありましたので、その辺も僕の感じでは南廃協は弱いんじゃないかという気がするものですから、この住民委員会のほうから積極的に声をあげて、こうしないと駄目じゃないですかというようなかたちもまたいいかなと思います。それを含めて次回辺りからスケジュール化というかその辺をやっていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

それで是非、取りあげてもらいたいテーマ、出なかった部分も含めて、こういうことも是非取り入れて皆で話し合ったほうがいいんじゃないですか、というものがありましたら、生かしていきたいと思いますけれども、今日出た以外で何かございますか。

大城委員

第1部会の用地選定委員会は、選定のルールづくりに入るんですよね。前回の白紙撤回、私は當山区住民の一人ですから、やはり前回、あれだけの運動があったのですから、可能な限り公平なプランとかそういうものを住民委員会のほうから出していきたい、出してもらいたいと思うんですけれども、それはどうでしょうか。

委員

第1部会は処分場のルールづくりですか、選定のルールづくりですか。こちらから意見を言ってもいいですよね。

事務局

次回、そのあたりのことを議論したいということですか。皆さんの意見をまとめてからそういうことであればいいんですが、個人的な意見は。皆さんがまとめてであれば、例えば案ができ上がる頃、ルールやその辺を委員会に提示することもできるんですよ。

委員

ただ、先ほど吉田さんがおっしゃったみたいに、この委員会の所掌業務というのがあります。それに則ったことでやっていかないと。

事務局

はい、そのことも全部入ってますので。

委員

要するに、大枠なんですよ。これこれを皆さん、審議してくださいということではない、と理解しているんですけれども……。

事務局

住民委員会の中で、これこれについて提言したい、あるいは物申したいということであれば、どの角度から入っても構いません。今、大城順子さんがおっしゃるように、候補地について、あるいは場所のルールづくりについて委員会として少し言っておきたいことがあれば、そういうのも可能です。

ごみ減量の話が出てきますけれども、これはまた第3部会での報告事項について、これはこうじゃないですかと、先ほど森山さんからもありましたけれども、そういう議論でも構いません。ただ、個人個人ではなくて委員会としてまとめていただければ、そういう準備をやっていきたいということです。

吉田委員

候補地選定に関しては、今あるスケジュールによれば、選定の検討は8月、9月から10月に候補地選定の予定ですよね。それだとしたら間に合わないと言うか、その途中でも意見は取り入れられるんですか。

事務局

ある程度、部会の皆さんと住民委員会の皆さんと少し、やり取りができる時点のほうがいいかなと思いますけれども……。

吉田委員

もう、ちょっと後のほうがいいということですね。

事務局

用地選定の第1部会は助役さん方が結構多いですから、まだまだ勉強と言うか、候補地選定はどう選ぶんだという感じで、意識がそんなにない状態で勉強会をやっている段階です。やり取りをするのは構わないとは思いますが、ただ時期を見て、もしそういうことがあれば事務局のほうで設定はできるかと思います。

吉田委員

例えば、ごみ減量に非常に皆さん関心があって、今の目標よりもうちょっと頑張れるんじゃないかというご意見がありますよね。それをもし住民として今の36lでしたか、その目標が達成できたとすれば処理場の面積は小さくできたり、また選定する場所等が変わってきたりしますよね。処理場がもうちょっと小さくて済む可能性もあり得ますよね。

事務局

それはまだ検討の余地はあると思います。現に今、第3部会で出されている数値目標9パーセント、諸見里委員はもっと思い切って15lくらいにしなさい、と大胆な発言をされるかと思うんですが、仮にそういうことで住民委員会と第3部会が話し合って15lとなれば、それに基づいた向こう15カ年のごみ量が出てきますから、当然施設規模はそれなりに縮小されることが想定されます。ただ、お互いが議論し合った上での話になりますけれども……。

言い訳はあまりしたくないんですが、第3部会の中でのやり取りを見ていると、やはり行政のごみ担当者が入っているんですが、その中へはやはり住民の委員も入っています。特にごみ行政の担当者というのは、毎日現実を見ているわけです。予算があります、条例・規則等があります。そういう制度、システムと言いますか、これ以上なかなか取り組みができないという、ちょっと引いた状態で見るわけです。

ところが、住民委員会の皆さんというのはかなり積極的にあれもやりましょう、これもやりましょうという感じでやるんですが、その辺の何と言いますか理想と現実との折衷案、妥協案というのはやはり少し調整しなければいけないんじゃないかという感じがします。理想論だけでもいけませんし、またあまりにもちまちまと現実的な話だけに終始してもしようがないというその辺が、議論の余地があることだと、そのように感じます。

委員

よく行政はマイバック運動一つ取り上げても発想の仕方が全然違うんですよ。何故、マイバックが嫌なのか、袋には年間どれだけの石油が使われているのか、どれだけのマイバックが使われているのか、だからそれが燃やされている、そういうこともきちっと説明を聞いたことがないんです。ただ運動、マイバック運動ばっかりで……。

もっとマイバックというのを増やしたいんですよ。ですから、こういうのもきちっと皆やればいいんですけれどもね、ただマイバック運動、マイバック運動というかけ声だけだから付いて来ないと思うのです。

事務局

行政のごみ担当者は結構、否定的と言いますか、できないんじゃないかというところから入ってくるわけです。

諸見里委員

できないんじゃなくて、住民の声、実践している人の声を何故、聞き返して来ないのですよ。

事務局

そういう意見も必要だと思います。

諸見里委員

ですから南廃協もどんどん聞き返してきてほしいわけです。そうしないと、皆、受け身になってしまう。とにかく、ごみ問題は受け身が多いんですよ。こちらはどんどん一緒に協力して減量しよう、アイディアを提供しながら一緒にやるけど、何か言うといつも被害妄想なのですよ。そうではなくて、もっともっとどういう方法があるか、聞き出していくぐらいに前向きになってほしいですね。ごみ問題は時代によってどんどん変わっていく、物凄いスピードで変わっていきますからね。

事務局

そういうことを是非、言ってほしいですね。

諸見里委員

ですから南廃協に本当に力を与えてください、と言っているんですよ。そうしたら6市町村全部トータルでできるように。せっかくこういう機関があるからには、南廃協から各市町村に働きかけて欲しいのです。ある程度、ハードができれば、あちこちで言わないでも一カ所でもいいかなと思います。

委員

例えば、スーパー辺りと提携してやっていらっしゃるところがあるということですが、今、話がありましたマイバック運動が何故広がらないのか、その問題点がないんです。

諸見里委員

本当に広がってないんじゃなくて、広げようとしていないんですよ。

委員

前からマイバックというのは聞いているんだが、なかなか……。

下地委員

私がここに応募した時に提言の中に箇条書きで書いたんですけれども、まず大き過ぎて持ち運ぶのに不便だとか、それと色・形・素材、それがまた女性としては気になると言うか、人前で堂々と持ち運ぶことができないし、急な買い物の時に対応できないとかいろんな問題点を書いたんです。

その他、スーパーの袋は家庭で再利用されていますから、マイバックは必要ないとか……。袋は、例えば野菜がたくさん採れた時にお隣さんにお裾分けするのに使ったり、そういう再利用が多いんです。それで、私の考えとしてはごみを出す時にも指定袋ではなくて、そのスーパーの袋に入れて出したらどうかと提言したんです。もちろん、出す時には今は粗大ごみが600円とか300円とかありますでしょ、そういうような処理券を貼って出したらどうでしょうか、というようなことを書いたんです。

諸見里委員

内地でやっている所もあるんですよ。要するに、レジ袋が1枚いくらということで皆、有料化になっていくわけですよ。今は皆、ただみたいに1枚であろうが何枚であろうが、どんどんあげていますでしょ。内地ではこれを皆、有料化している所があるんです。その売り上げの中から何lか、ごみ処理で行政にいくわけです。私たちはわざわざ袋を作って、またお金を使っているわけですよ。そういう議論がされないうちに有料袋になっていったんです。

下地委員

その袋に入れてごみを出してくれたら助かるんですよ。

諸見里委員

皆、有料化にしたらいいんですよ。1枚いくらって。そうしたら10枚もらっていた人が、これからはいいですと言う人もいるかも知れません。

だけれども、今、全体的に有料袋になっていますよね。やる前に本当はこの議論が必要だったんです。それを皆、撤回して、南廃協はそれをやるのかですよ。

委員長

時間も残り少なくなってきたんですけれども、今日は朝から大変お疲れのことだと思いますので、大体この辺で今日の会議を締めたいと思います。

委員

一つだけよろしいですか。南廃協でも、この住民委員会でもいいんですが、学校単位で環境問題を学習したいという話になれば、どなたか講師がいかれるとか、そういうことはできますか。

諸見里委員

学校は総合学習が義務化になっていて、子供たちは早いんですよ。あちこち環境学習をやつていますが、子供たちは早い。大人が遅いんです。子供たちが家に帰ってきて親に聞いても分からないから、また元へ戻っちゃうんです。大人が時間かかるんです。子供たちは集団ですから、早いです。

委員

先ほどから環境学習の話しで……。

諸見里委員

環境学習は義務づけられているはずですから。むしろ皆さんのほうが環境学習の先生になり得る方が多いと思いますね。

委員

子供たちというより、自分たちということですよね。そういう自覚でやらないといけないと思います。

私も今日の感想はまだだったんですけれども、先ほど最終処分場を見て、本当にあれほどになっているのか、と実感したと言いますか、前にも見たことはあったんですが、これほどとは思っていませんでした。新聞等で非常に逼迫していると聞いていましたが、目の当たりにして非常に良かったんじゃないかと思います。

もう一つは資源ごみ。確かにごみを減らしてやらないといけないんですけれども、処理の仕方を考えないといけないんじゃないかと感じました。先ほど話にありましたように、トレーを拭いているというのはいろいろコストの問題もあると思うんですけれども、これが本当にいいのかどうかですよ。これをしない方法がないのかどうか、というのも考えたほうがいいんじゃないのか、ということで非常に何か変な気持ちになりました。

要するに、ごみを出してこれをどう処理するかは大事なんですけれども、もっと皆がやればいいのをやらないからこうしなければいけないようになってしまっているんじゃないかと、その辺を一人一人がどうするかという部分になるんですけれども、非常にこれは難しい問題じゃないかと思います。皆がきれいでも一人だけやらなければまた元に戻ってしまうこともあるわけですから、その辺でもっと問題がどこにあるのかを考えなければいけないと感じました。

諸見里委員

今の質問に、ちょっと調べていただきたいのは取引先だと思います。

委員

そう思います。要するに、きれいでないと、引き取りませんよと。

諸見里委員

要はどこで取り引きしているのか。少々の汚れはいいですよ、というところ、実際にリサイクルしている会社はあります。そこのところ、私も取引先を聞いてみようかなと思うんです。

委員

そういう会社はいろんなところにあるんじゃないのかと思います。要するに、これぐらいだったら引き取るんだけれども、と。

諸見里委員

再利用する企業によっても違うのですから。

新垣委員

関係ない話なんですけれども、私の前の職場は鉄のリサイクルの会社だったんですが、例えば空缶でもお茶あるいは甘いのが入っていたんで、ちょっとすすいでやる。これは焼却場によってやっているところもあり、その処理の仕方として、ひどいところでは灰皿代わりにしたものもあります。これをリサイクルする時に、使えないですよ。

要するにコストが逆にかかってしまう部分があるので、その辺のことも含めて出す時の方法、いろいろあると思いますけれども、リサイクルする時、気が付かないところでこんなにコストがかかっているんだよというところまで、先ほど辞典の話が出ましたけれども、そういうところまでごみというものを皆が考えていくべきではないかと思います。そういうところまで含めて、自分なりに考えていきたいと思います。

それでは次の日程に移りたいと思います。次回の会議日程について、事務局から。

事務局

8月の定例会は8月17日午後7時を予定しております。議題については、第3部会での審議結果の報告を中心に行いたいと思いまする勉強会のようなかたちになると思いますので、よろしいでしょうか。

諸見里委員

次回は減量について少し突っ込んで話をしたらどうですかね。

委員

ごみ減量に関連してのものですよね。

事務局

調整して、第3部会の部会長あるいは副部会長に出席してもらいましょうか。ただ、皆さん個別にこういう感じでパッパッパッとやられると、かなりの要求と言いますか、何か出そうな感じもします。本当はこの中で提言と言いますか、少し整理が必要かなという感じはしていますけれども。今の状態ですと、矢継ぎ早にいろんな質問、いろんな要望がどんどん一緒くたに、ストレートにきそうな感じがしますので、その辺のところは少しクッションを置く必要があるのではないかと思います。

新垣副委員長

よろしいですか。次回は委員長ともう一度、詰めますけれども、減量化に向けて第3部会の報告を聞く、どなたか出席するかは別にしてそういうかたちで次回はとりあえず。それ以降のスケジュールについても、できるだけ細かい日程が組めるよう提示していきたいと思います。次回は8月17日の午後7時、この場所でということでお願いします。

吉田委員

第3部会の報告内容としては今、配布されたようなかたちに沿ったものになるんですか。

事務局

そうなります。中身としては前回でしたか、前々回お配りしたんですが、そういう中身に沿って、審議の経過を含めて、報告というかたちになるかと思います。

委員

これはやはり各自読んで来た方がいいと思いますね。

事務局

読まなくても説明を受ければ分かりますよ。勉強会も含めてできると思いますので、予習は必要ないと思います。

諸見里委員

資料で逆にどんどんこちらから質問したほうがいいと思うんです。生ごみ処理機の補助の問題だって、アパートがあるし、畑を持っている人、持っていない人、そういう人たちにどのような生ごみ処理機の指導をして、データ追跡調査なんかどうなっているかって、どんどん質問したらいいんですよ。

事務局

おっしゃるように具体的にどういう取り組みをするのか、あるいは予算をどういうふうに付けるのかの話は実は、平成16年の宿題でもあるんです。だから先々の話まで発展すると、かえって部会の皆さんは答えられないことになります。

諸見里委員

過去にずっと生ごみ処理機なんか助成していますよね。助成しているからどれだけの減量効果があったのか、そういうのがちゃんと出てこないし、そして問題点は何だったのか、どこの部分が生ごみの減量ができないのか、アパートなのか何なのか、全て一目瞭然これを見ただけで分かるんです。市町村の処理機の報告さえ出せば……。

委員

資料はあるんですよね。各市町村ごとのデータ資料が……。

諸見里委員

だから生ごみ処理機を買っていても、使わなかった人も結構たくさんいるんですよ。

委員

実際、生ごみ処理機に対しても市町村の補助率が少ない、例えば大きいところで年間130万円というところもありますし、40万円、50万円の予算しかついていないところもあるんです。それを概算で換算しますと、何十台なんです。

新垣委員

よろしいでしょうか。その他ですけれども、特によろしいでしょうか。

諸見里委員

その他、各種団体、例えば南部地区の婦人連合会というのがありますよね。新聞を見ていますと、糸満の婦人会も生ごみのリサイクルでEM作りの講習会をやっています。しかし、別の婦人会では勘違いして土づくりをしている。本来、土づくりは生ごみから入っていかなければいけないのに、そこの食い違いがあったりして……。一度、できたら南部の婦人会、連合にきちっとしたものを説明してあげたほうがいいと思います。生ごみ処理機の問題にしても、減量にしても……。皆、市町村によってちょっと違うところがたくさんあって……。そうすることによって、減量で電気の生ごみ処理機が必要な人、コンポストが必要な人、そういうのをきちっと説明してあげたほうがいいように思います。何回か婦人会に参加して感じたことは、リーダーがほとんど生ごみの減量、リサイクルについて悩んでいることです。

事務局

糸満の婦人会、それから西原の婦人会に実際、行ってみましたが、婦人会の皆さんはものすごく勉強をやっていますよ。他の市町村もそれぞれ自主的にやっていると思います。我々が知らないところでどんどん進んでいるという感じも受けています。

諸見里委員

ただ、EMを作った講習だけをやっているんです。私が言うのは、婦人会にはアパートの方もいらっしゃるし、いろいろいますから、生ごみ処理機の話もきちっと、どれが一番その人に合った処理機なのか、こういうのをやるからには婦人会がきちっと把握して、そして広める。説明をやって、実践はEMづくりでいいわけです。これがなされていないことを感じているのです。そうすればもっと、アパートの方でも電気の処理機を使えばごみが出ないですし、臭いもなくて……。EMをせっかく習ったのに使わないとか、この人は電化製品の生ごみ処理機がいいですよ、となります。ですから、こういうのを全部広く説明してやらなければいけないんじゃないかと思います。

森山委員

実際、リーダーさんたちは講習を受けてくるんですよ。ですけれども、下にはおりて行かないんですね。いつかやろうとしても、一年で役職は終わってしまいますから、またこの次にということになってしまうんです。

委員

ついでの機会があったら、婦人会の皆さんとお話してみることも必要かも知れませんね。

諸見里委員

絶対に必要です。今回、何カ所か受け持って感じました。皆、EMづくりをして、畑を持っている人たちだけの話で。いつも浅いんですよ。ですから、もう少し深く、いろんな人が利用できる方法、減量できる方法を教えたほうがいいんじゃないかと思いました。

委員

市町村には美化審査というのがありますか。

諸見里委員

あります。

委員

そういうところを利用したら、かなり効果があるのではないですかね。

委員

土づくりに、ですか。

委員

今は婦人会だけの話になっているんですが、婦人会側も審査をしていかれていますよね。場合によっては老人会、子ども会、その辺りにまではめ込むような状況をつくるのであれば、かなりいいんじゃないかと。佐敷の婦人会は同級生なものですから、この人に小学生一人でも審査に入れてやってくれたら、という話はしているんです。婦人会だけでやるのと、全く年令の違う人たち、昔からずっとやっている方々といろんな視点が違うと思うんです。

委員

うちのところは南部地区の婦人連合会の人がやっていて、もう婦人会の美化審査だということで婦人会だけで決められています。協力しています。いつ審査があるから、作業は全員でしましょう、となっています。

新垣委員

どういうかたちで広げていくのかという方法の問題でもあると思いますので、その辺は行政がやるべきことと我々がやるべきことと自ずから違ってくると思います。

では、今日は第3回会議を閉じたいと思います。朝から大変、お疲れ様でした。
 
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