第4回住民委員会


会議録
南部のごみ問題を考える住民委員会 第4回会議録(要旨)
日時:平成16年8月17日(火)午後7時〜9時 場所:南部総合福祉センターホール
出席者:委員14名(欠席4名)・第三部会委員10名(欠席10名) ・事務局5名

環境工学コンサルタント2名 ・記者2名(琉球新報 沖縄タイムス)
議事
報告第1号 前回会議(要旨)の確認   事務局より報告。

報告第2号 施設候補地の選定について     〃

協議第1号 ごみ減量数値目標について(第3部会との意見交換)

−事務局からの概略説明後、意見交換が行われた。(以下抜粋)

●灰溶融施設の維持管理について

浦添市のクリーンセンターの場合、1日16トンの焼却灰を処理するのに年間2億9千万円もランニングコストがかかる。南部で仮に22トンとすると、年間3億円9千万もかかる。メンテナンスにも経費がかかることになり、市町村の福祉・教育費が削られるのではないか。

●減量目標の設定について 

(1) 短期、長期目標の達成時期について

 →目標の達成時期を短期で施設稼動開始年度(平成20年度)長期目標は平成30年度に設定

(2)短期9%数値目標は低くないか、もっと踏み込んで設定できないか。

 →減量意識の高い人だけではない。行政は、平均以下の方にレベルを合わせている。経費の問題もあり、減量だけには目を向けられない事情もある。

(3)一人当たりのごみ排出量について、市町村によってバラつきがあるが、要因は何か。

 →住宅事情や家庭の構成ではないか。昼間と夜間の人口、団地などの都市型や農村型でもごみ質(量)が異なってくる。

(4) 生ごみ研究分科会から出た資料で、可燃ごみに占める生ごみの割合は10〜15%とあり、別では40%とある。検証しての数値か。

 →家庭から出された時点での重量比で40%であり、清掃組合での分析結果との違い。

(5)市町村はPR活動のデータ収集をしているのか。目標設定は施設建設のためか。設定に当っては総合的なデータの基づいて作るべきではないか。ごみの種類ごとの目標や取組み方法、同時に行政、事業者、消費者が減量のために行動計画も作るべきである。そして、南廃協には3Rの推進本部を設置して、表彰するなどの意欲が欲しい。

(6)高い目標を設定した方が良い。啓発を徹底することでリバウンドも防げるのではないか。市町村の祭りの見直しや割り箸の廃止なども取組んではどうか。

(7)生活者のレベルに合わせて減量化に取り組むべきではないか。行政、企業、消費者が一体となって取り組む必要がある。ステッカーの配布やモデル的に実践している家庭の表彰制度の導入、行政指導などに従わない企業にはペナルティを課すことなど、インセンティブの働く環境作りが必要ではないか。

議事録

花城委員長

今回は、第4回住民委員会の会議ということで、ごみ減量を担当されています「第3部会」との意見交換会を予定しています。

最終処分場を造るに当たって、ごみ減量と、どういうごみが出されてくるのか、そこら辺がやはりポイントになるんじゃないかと考えています。有意義なご意見、お考えをお聞かせいただきたいと思います。

大城委員

その前に私のほうから委員長にお願いがございます。花城委員長は私に電話をかけてきて、処分場を當山に造りたいというようなことを言いました。當山に造れなければ、どこにも造れないと言ってきています。どうしてそういうことを言うのか、どうして皆の前では言わないのか。また、行政の推薦で住民委員になったということですので、行政の誰かに説得してほしいと頼まれたんですか、答えてください。

委員長

この場で、ですか。

大城委員

もちろん。何事も、皆の前で言うべきです。コソコソと個人個人でこういう話はなさるべきではないと思います。何事も皆の前でお願いします。

委員長

では、議事を始める前にちょっと時間をとりたいと思います。當山に造れなければ、どこにも造れないということは、當山は最初計画の中で出たということで別に他意はありません。恐らく、どこにも造れないというのは、引受けるところがないだろうというような考えです。

大城委員

最初から當山にどうしても造りたいようなことで私には聞こえて、私は絶対に當山には造らせないと何度も話したんですけれども、全然諦める様子もなくて、決定権は自分にある様子で言うんですよ。私は、南風原の人にそういうことを言われる筋合いはない、といろんな方にお話したんです。

委員長

はっきり言いますけれども、僕らにそういう権限はありません。そういうことです。

事務局

よろしいですか。候補地の選定についてでございますけれども、これは後で出てきますので、その時にも申し上げますが、候補地の選定内容につきましては第1部会の役割なんです。住民委員会にももちろん、情報のキャッチボールは行う予定です。候補地選定資料の説明をさせてもらいますけれども、住民委員会に最終的に候補、決定をしてもらうということではありませんので、その辺は誤解のないようにお願いしたいと思います。

大城委員

個人的にこのようなやり方をするのはよくないと申し上げたいんです。ですから、他の方とも個人的に接触するのはよしてください。お願いします。それを申し上げたくて、今日、話を出しました。

委員長

では、皆さんにも伺いたいと思います。議事を進めたいと思いますが、それでよろしいですか。

疑義がないところで、報告第1号前回会議について事務局のほうからお願いします。

まずごみ減量が先では?

事務局

住民委員会の皆さん、お手元資料1の6ページをお開きいただきたいと思います。第3部会の皆さんには、A4用紙があるかと思います。先月の第3部会の会議あるいは視察研修の報告となっております、参考になるかと思いますので、しばらくお聞きになっていただきたいと思います。

前回、7月20日の会議内容でございます。午前に倉敷環境、それから倉浜の管理型最終処分場、それから浦添のクリーンセンター、前回候補地となりました玉城の當山を見てまいりました。それについての意見交換、報告会というかたちで夜は会議をもっております。議事なんですが、報告冒頭に概略的にまとめてありますので、少し読み上げさせていただきたいと思います。

1点目。環境教育をやりたいけれども、まず大人が見る必要があるだろう、検証してほしいとのご意見がございました。

2点目。浦添市のクリーンセンターですけれども、ランニングコストが高い。燃料自体毎日ドラム缶で30本ぐらい使っているという。施設の建設はいろいろな角度から検討する必要があるのではないかというご意見がありました。

3点目。リサイクルにも限度があり、生産者や事業者などデポジット制度も含めて検討してはどうかとのご意見も出されました。

4点目。処分場の整備も必要であるが、まずごみ減量に取り組むべきではないかというようなご意見も出ていました。

5点目。4Rでございます。4Rを徹底するための議論をしてほしい、行政からごみに対する意識がないのではないか、もっと減量対策にお金をかけさせるべきだというようなことでございました。例えば、玄関先で計量して容量を管理する、これが本来のごみ減量ではないかというご意見もありました。

6点目。浦添市は最終処分場はないが、南部では制限がある。違いは何なのかというようなご意見がございました。

7点目。南廃協の減量目標は甘くないか。住民からも提言すべきではないかとのご意見が出ております。

今日は、その7番目が審議内容になっておりますので、よろしくお願いします。

8点目。循環型システムの場合には処分場の機能をもっと上げるべきだとのことです。

9番目。島尻の清掃組合、當山のほうを見た時の感想であります。島尻の清掃組合は経費がかかり過ぎではないかとのご意見です。

10番目。環境学習、教育の機会をもっともっと多くすることが大事ではないかという感想です。

11番目。早急に倉敷にある施設に代わるものの確保が必要だということです。

12番目。ごみの種類、これは組成です。それについても勉強したいということです。例えば資源ごみの流れ、それからリサイクルはされているのかというようなことでございます。

13番目。委員会のスケジュールは議会の進展に合わせて決めてはどうか。話がちょっと散漫になっているというようなことがございます。

14番目。処理にかかる人も大事なので、今後資料を提示してもらいたいというようなご意見です。

15番目。委員会の役割、住民委員会の役割を列挙して整理したほうがいいんじゃないかということになっております。結果として今日のスケジュール、第3部会から出されたごみ減量の数値目標についての勉強会、部会委員との意見交換会を行うことで決定をみております。これが主な前回の内容となっております。住民委員会の役割が明確になっていない部分もありますので、先ほどの繰り返しになりますけれども、次回の会議でもう一度役割について確認していきたいと考えております。内容は以上となっております。よろしくお願いします。

委員長

質問がなければ報告2号に移りたいと思いますが、どうですか。

委員長

報告2号の施設候補地の選定についてお願いします。

用地選定の進め方

事務局

実は昨日、第1部会が行われております。その中で使われた資料3を皆さんのほうにお出ししてあります。今日の主題はごみ減量です。特に住民委員会の皆さんにつきましては別途、ちゃんとした勉強会あるいは報告会をもちたいと思いますので、今日は流す程度で終わりたいと思います。

資料3の用地選定の進め方について、でございます。今日は議題で経営コンサルタントの時間を取りたいと思いますので、端折って説明したいと思います。中身についてはお持ち帰りになってお読みいただきたいと思います。見出しの部分だけ読み上げていきます。

用地選定に関する事項・収集運搬、・周辺条件、どういう条件かと言いますと、集落に関する関係当地との調整、それから予定地周辺の下水道の状況、関連道路及び処分場への取り付け方法、あるいは騒音・振動の状況、それから住宅・学校の位置関係、追加施設等の状況。地形あるいは災害に対する安全性。跡地利用計画・都市発展の関係。関連施設との関係。これはこれから協議する事項でございます。

3ページをお開きいただきたいんですが、選定手順が少し加えられています。一般的に用地選定は住民の参加でやっていこうということで、行政当局の状況、そしてごみ施設の状況に加えて、候補地の選定をやって、それから候補地の評価という段取りになっております。

4ページのほうで分類例が出ています。候補地選定の中で段取りをしまして、それを評価していくわけでございます。その中でAからCまでございます。そういったものを段取りいたしまして、下のほうに少し説明が付いておりますが、Aランクにつきましては市町村長の裁量で構わない、Bランクにつきましては知事の許可を要するもの、Cランクでは国の許可を要するものということで、そういった候補地選定の際の網掛けを行うことになっております。右側のほうには評価ランク事例ということで、1項目から7項目の基準を設けてございます。

5ページをお開きいただきたいと思います。昨日の会議の中で決定したところでございます。用地選定の手順でございます。これは長野の塩尻市の事例を挙げてございます。候補地選定の方法ということでパターン1、パターン2というのがあるかと思います。昨日の会議の中でこのパターン1、あるいはパターン2を検討しました。

パターン1と申しますのは、今10カ所の市町村で構成しております、その10カ所の市町村から最低1カ所ずつを推薦してもらって、候補地を絞り込む手法でございます。パターン2につきましては、住民説明会でも何度も申し上げたかと思いますが、南部地区全域を候補地としてスクリーニングをしていって、先ほどの手順にありました何カ所かを絞り込んでいく手法でございます。昨日の部会ではパターン2のほうで作業を進めていくことで決定をみております。南部地区全域が候補地であるということです。実際、作業は事務局でやりますけれども、どこが残るか分からないというようなことでございますので、前回みたいに候補地を挙げていくというものでないことを確認したいと思います。

3番目にパブリックコメント。1から5までございます。パブリックコメント、意見聴取でございます。これらの作業については、広く意見を抽出すること、右側に解説が付いています。この場合、どのタイミングで行うかについては随時となっています。方法については期限を決めてメールで発信するということです。パブリックコメントに対する回答についてどうするか、これも期限を決めてホームページで開示する。それからこのパブリックコメントをこの計画にどう反映させるかでございますが、計画策定の参考にするということで第1部会では見ております。

6ページにいきましょう。先ほどのパターン1、パターン2の手法について。パターン1のほうは候補地が最初から決まっていて、それを法規制で外していって残った分を候補地とする手法です。今回、確認されたのはパターン2の手法です。白紙の状態から始まって、法規制や条件等で外していって残った部分について候補地にしようという手法でございます。これについては住民委員会の皆さんには後日、勉強会をもちたいと思いますので、今日はこの辺で終えたいと思います。以上です。

委員長

早速ですけれども、ごみ減量の数値目標ということです。資料4が第3部会でつくったものです。今回のテーマになりますので、資料4の説明を事務局のほうでお願いします。

事務局

住民委員会の皆さんにも、第3部会の皆さんにもお配りしております資料でございます。中身につきましては事務局のほうで少し説明させていただきます。

ごみ減量の数値目標

事務局

こんばんは。中身について私のほうから資料を端折って説明させていただきます。まずこれまで第3部会のほうで平成15年度から分科会を含めまして、10数回の会議をもっております。その中で数値目標を設定しようということで、審議等もやっております。まず結論から先に申し上げます。資料4ページに戻りますが、現行1人当たり850グラム、島尻のごみ発生量850グラムを短期目標にするものです。この短期目標と言いますのは、施設の稼働開始までの期間を設定しております。短期目標としまして9パーセント減の775グラムに減らそうということでございます。長期目標は10年から20年のスパンを考えて設定しております。その長期目標値といたしまして、36パーセント減の545グラム、現行1人当たり850グラムを36パーセント減の545グラムに減らそうということでございます。

中身についてなんですが、まず短期目標のほうは1ページに戻りまして、短期目標の減量化の設定ということで、事業所等による発生抑制の減量目標、これは約230グラムを想定しております。A3の資料5のほうに内訳が載っています。これは後でコンサルのほうから詳しく説明させていただきたいと思います。発生抑制可能量は約230グラムであります。そこで部会としましては短期目標として、10lを減量するということであります。それの減量は25グラムと設定しております。

次に各家庭から出るごみの約4分の3、75lが可燃ごみであります。可燃ごみに含まれる生ごみの割合は、全国一般的なもので40l程度と言われております。このうち5lは手つかずの厨芥ごみ、これは賞味期限等の生ごみであります。それは生活習慣等を見直すことによって比較的しやすいということで、5l、30グラムを減量化しようと設定しております。この他に生ごみを10l減量することとしていることから、35lの生ごみのうち10lに当たる3.5l、20グラムを減量化しようと設定しております。

次に長期目標といたしまして、まず行動による発生抑制、これは先ほど申しましたとおり、230グラムですが、短期はそれの10lでしたが、長期はその倍の20l減の50グラムを設定しております。2ページに移ります。可燃ごみに含まれる手つかず厨芥ごみについて、短期目標同様こちらも全量の5l、30グラムの減量化をみております。生ごみとしまして、こちらは短期では10lでございましたが、長期目標としまして各種施設施策を実施することによって100lに当たる35l、230グラムの減量化を目標としております。それを分かりやすくグラフにしたのが4ページの図3・図4で、南部地区における減量化の目標として示しております。

以上の結果を去る7月の理事会の会議において答申したところ、承認を得ております。こちらが南部地区における減量化の数値目標でございます。私のほうからは以上です。

委員長

中身についての確認ということで質問がありましたら、お答えしたいと思います。

大城委員

短期目標、長期目標、具体的にあとどのくらいなんでしょうか。

委員長

時期ですか。

大城委員

はい、時期です。

委員長

具体的な時期もありますか。事務局、お願いします。

事務局

先ほどもちょっと早口で説明してあったと思いますが、短期目標は施設の稼働状況を考えております。平成19年の稼働開始で予定していたんですけれども、追い込みがありまして平成20年、4年後を予定しております。ついでに長期目標につきましては、施設の稼働開始から10年後あるいは20年後を長期目標として設定させていただいております。よろしいですか。

大城委員

先月、浦添のリサイクルセンターに行きましたよね。そこで、一日16.5dの焼却灰を灰溶融処理しているんですけれども、それを一年で計算してみました。ランニングコストです。2億9,340万円。これは、1日16.3dです。では、短期目標で1日何dになるんでしょうか。それで計算すると、大体22dとしますと、3億9,600万円になります。それだけではありません。灯油1日15d、16.3dのごみを処理するのに15d必要です。ドラム缶30個分です。それは、1年に直すと、6,912万円。これは1リットル当たり32円です。石油はこれからもっともっと高くなります。それで22d、1日22dの場合、9,329万円になります。相当コストがかかります。その上、メンテナンスコストがかかります。ですから相当な金額がかかります。そういうことを考えますと、長期目標は10年後、20年後となると、6市町村の教育費、それから福祉費は全部削られていくと思います。そういうこともよく考えて、もうちょっと計画を見直してもよいと思います。

委員長

そこで確認したいんですが、灰溶融炉の場合、電気・水道とか石油・ボイラーとかあるんですけれども、この辺はまだですよね。

委員長

今回、第3部会との意見交換ということですので、できたらごみ減量の部分を中心に質問や意見の交換をお願いしたいと思います。

委員長

1点、確認したいんです。長期目標で生ごみのたい肥化で約25グラムということで、100lたい肥化する目標になっているんですけれども、通常100lの数値というのは不可能かと思うんですけれども、そこら辺は議論されていますか。されていなかったら、それで結構です。

事務局

私が聞いた限りでは、そういう話はなかったように思います。ただ、実際は家庭から出てくるごみを全部、焼却炉に入れないというような考え方でやっておりますので、100lという数字が出てきたかと思います。おっしゃるように実際、100lというのは難しい部分があるかなという感じはします。ただ、全体的にはそういう方向で資源化を図っていくといった感じになっているということでお願いしたいと思います。

委員長

他に何かありますか。

生ごみのたい肥化

委員

生ごみのたい肥化ということで、一般家庭から排出される生ごみを短期で25グラム、どのようにしてたい肥化するのかを聞きたいんですけれども、簡単に言えばコンポスト使用をするとか、回収してコンポストを作ってそれをたい肥にするのか、そこら辺どういうふうに処理するのかをお聞きしたい。

事務局

今の議論は、数値目標の議論になっていますけれども、お答えいたします。ごみたい肥化は、将来そういうプラント施設を造ってやろうと考えています。かなり長期的な発想で、もちろんお金はかかるだろうし、そういった仕組み、今は多分可燃ごみと一緒に入れてごみに出す家庭が結構多いんですけれども、そういった入れない方法を取るとかあるいは別の方法で処理することもあるので、そういった仕組みを変えなければいけないものですから、その辺は時間がかかるだろうと思います。いずれにしてもそういう施設を造ってたい肥化を図ろうと考えています。ただ、具体的には数値目標は設定していますけれども、中身についての議論は16年度以降としていますので、これは今から具体化されるものと思います。

委員

分かりました。

大城委員

私は1ページの南部3地区におけるごみの一人あたりの量がでていますが、糸豊が900グラム、東部が870、島尻が720、平均では850なんですけれども、糸豊が島尻に比べて20lぐらい多いんです。それから東部も島尻に比べて17.2l多いんですが、これは分別の違いなのか。確かに大里村辺りでは生ゴミについては畑ですとか、あるいは処理機で処理するという、この辺のものがあるのかなと思っていますが、場合によっては分別がまだまだ十分ではないということで、この差があるのかです。この辺の実態についてはどうなっているのか。地域によってあまりにも差があるのは、地域によって取り組みが変わるのか、あるいは分別の仕方に差があるのか。都市地区とは生活のレベルの問題があるとは思うんですが、こんなに差があるのでその辺の実態、取り組みの差、取り寄せて分析された方がおられましたら説明をお願いしたいと思います。

それから、例えば今、短期9l、20年の稼働までに処分場ができるまでに短期と言っていましたけれども、これについてもっと踏み込んで減量の数値目標を上げられないかなという気がします。例えば、那覇のごみの状況を少し聞いたんですが、那覇は15年度末だと思いますが、10年で20lぐらい減量になっているとのことです。それから数値目標は、16年度末で25.8l。ご承知のように那覇市は14年度ごみ有料化をして、そしてクリーン指導員強化をしてきていると思うんです。非常に減量化に取り組んでいるなという感じがするので、この辺も20年で長期を36パーセントでは少なすぎるのではないのか。20年のころには循環型社会の一環としていろんな面で進むんじゃないかと思うんだけれども、あまりにも長過ぎではないかと感じます。那覇市が10年、5年でできるものを、25lのペースでやっているのに、我々は20年で36lではかなり取り組みが弱いんじゃないかという感じがします。その辺をもっと、第3部会の皆さんはご苦労ですけれども、資料を読んでみますと、かなり消極的ではないのかという気がします。もっと積極的に取り組むわけにはいかないか。数値目標のこの期間をもっと短くする努力をすべきではないのか。そのためにはクリーン指導員をもっと増やして住民意識を高めることもいいんじゃないかという感じがします。その辺のことについてコメントをお願いしたい。

それからあと1点、処分場の計画です。短期9lの減量をしたもので容量の計画を作っていくのか。計画と減量化は非常に連動するわけですから、この辺を9lで抑えて、現状から9lを引いたもので残渣の量や処分量を計算していくのか。溶融するわけですから、その後の問題があると思うんですが、この辺の数値をどう考えているのか。我々が減量をすればするほど処分場は小さくて済むわけですから、何lを目標に処分場の計画を立てていくのか、どのように考えるのか、お願いします。

委員長

2点あるかと思います。1点目に関しては第3部会がなさっていますので、その間の協議の一連だとか、そこら辺を含めて、この際、意見交換会ということで、部会の皆さんがもし、よろしければ解説がてらということでお願いしたいと思いますけれども……。

第3部会長

第3部会の部会長を務めております糸満の玉城と言います、よろしくお願いします。先ほどのご質問の中で1ぺージの南部の3地区におけるごみの量がかなり差が出ているけど、というご質問がございました。実はこのデータは平成14年度の実績となっています。部会で報告した時点ではこのデータが最新だということで使わせていただきましたけれども、平成14年度の12月、それから15年度の5月から糸満市、豊見城市、両市が遅咲きながら、資源ごみの収集をやっとスタートさせたということでございます。ということで15年度の実績が出た時点では、糸豊地域の数字はかなり下回っております。豊見城市でごみ減量が約16lでしたか、糸満市のほうで8・9lでしたか、資源ごみの分別収集によって減量しております。ごみ減量といってもごみが減ったということではないんですけれども、清掃施設組合に搬入して、ごみの量がこれだけ減ったことになっていますので、これは新しいデータに訂正する必要があると感じております。それからかなりごみ減量に対して消極的だとのお話でございますが、実は糸満市と豊見城市の事例で申しますと、資源ごみをリサイクルすることによってごみ減量が図られたわけです。これにはかなりコストがかかっております。これ以上のコストをかけないで、どういう手法でごみの量を減らせばいいのか、私も行政の一員でございます、第3部会のメンバーの半分はそうですので、どうしてもそういった視点からごみ減量を考えがちだということもありまして、主に市民の協力を得て発生抑制、手つかず厨芥ごみの減量、さらに市民のご協力を得て生ごみの減量化、これはまだこういう風にやると決めたわけではないんですが、例えば糸満市も各市町村もそうですけれども、生ごみ処理容器の助成をしております。生ごみ処理機の助成の、そういった手法をもっと拡大して、生ごみ減量に取り組めないか、ということで当面10l生ごみ減量していきたいというような考えも出ております。

実は資源ごみの分別収集をして感じることですけれども、分別については市民のご協力をいただいて燃えないごみについては、これも糸満・豊見城市の事例で申し訳ございませんが、2分の1乃至3分の1に減っております。ただし、燃えるごみについてはまだまだ分別が徹底されていなくて、資源化できるような紙類がまだ入っております。こういった資源ごみ分別の徹底を、先ほどお話があったようにリサイクル・クリーン指導員の皆さんにご協力いただいて徹底することによって、もっと減量することができるんじゃないかということが実感であります。ですから、ごみ減量9lの設定はしましたけれども、かなり控え目な数字であることは確かにそういうことになっております。

あと他にも委員がおりますので、その委員の皆様からもお話があると思います。私のほうからはこの程度にしておきたいと思います。

高安委員(豊見城市)

今の件で豊見城市の事情を説明したいと思います。今、お話がありましたように、豊見城市も去年5月からごみの指定袋による5分別を始めました。それについては今まで市販の袋で出していたものを、有料の指定袋で出す制度に変えました。その制度の移行によって対前年度、燃やせるごみが13.8l、不燃ごみが半分以下のマイナス54・1l、粗大ごみもマイナス28.8l、トータルで16.5l減ったというのは皆さん、新聞記事等でご存じかと思います。そしてその数字を基に、今、話に出ています資料の1ページ、糸豊地区の900グラムという数字が出ていますが、豊見城市では平成19年度一人一日当りのごみ量が723グラムという実績になっています。糸満市では一昨年の12月から資源ごみ回収を始めましたら、如何せん糸満市は指定ごみ袋の有料化を以前からやっていたということで住民にそういった減量意識が十分伝わらなかったのかなと思います。豊見城市ではごみの有料化と資源ごみ収集を同時にしたために、そういった数字が出たのかなと思います。

そしてまた大城さんからも指摘があったんですが、クリーン指導員を活用しての住民の啓蒙がありました。僕らも昨年の5月の実施に踏まえて一昨年の2月から各地域を回ってごみ分別の説明会、そして去年の2月からは全自治会を対象に住民代表で本日、出席しています豊見城市クリーン指導員の上田さんも一緒にごみの出し方についての説明会がありました。関心のある方は来てくれるんですが、中には住民が一人も参加しない説明会もありました。ですから、行政がいくら住民の皆さんに出し方を教えようということをしても、相手が来てくれないことにはこちらの行政の声、そしてクリーン指導員の声は伝わらないというのが実態で、ちょっとがっかりした部分もございます。ただ、今回、有料化ということで経済的な制限をしたためにそういったごみ減量の実績にはなっているということで、僕らとしてはベストではないんですが、今の段階ではベターな方法だったのかと感じています。

それともう1点、糸豊地区で多いのは、どうしてもこれは事業系のごみも含まれての数字ですので、糸満市や豊見城市あたりでは工場等があるということと、先ほどあった島尻地区のほうは結構畑等あるいは意識等もあって生ごみのたい肥化といった面もあるのかなと個人的には考えています。以上です。

委員長

糸満市、豊見城市の話だったんですけれども、東部と島尻でどなたかございますか。

山城委員

佐敷町の山城と言います。今、言ったごみの減量は佐敷は大分、早くから有料化して、最初はやはり20l以上は減量化になっていたわけです。これが慣れてくると、横ばい若しくは若干ごみの量が増えてくるといったことになってくるわけです。那覇市がそれだけ減量化できたというのは、あちらは1袋30円で、こちらは20円ですよね。そういったものもありまして、個人的に言いますと、自分の家の減量化も奥さんにはいろいろ言っているんですが、なかなかできない、自分ができないのに他人にさせるというのはそれなりに苦労が要るわけです。だから、ごみを減量する時、口で言うのは簡単ですけれども、皆さんみたいに意識の高い人ばかりではないんです。僕ら行政は中間からちょっと下くらいの人を判断してやろうとしているわけです。そういうことで、減量化の目標をあまり高くして、そのようにできますか、と言われた場合、どうしても行政は普通よりちょっと下クラスの人を考えて目標を立てる傾向があるんです。それで理想的にはいきませんけれども、先ほどおっしゃっていた生ごみですね、これはそんなに経費がかからないんです。皆が注意してやればできることです。

あとはその他のプラスチック、その他の紙、これも分別すれば減量化と考えるわけですが、あれはまた経費がかかるわけです。行政はどうしても経費を考えると、財政とか上の人と相談してやらなければいけないものですから、資源化はできても認められるかといったら、そうはいかない場合もあるわけです。ではその他の紙は資源化したら何に使われるかといったら、結局固形にして燃料に使われる、燃やすんです。その他のプラスチックもそうです。だから、何に対して減量化するのか、さまざまあるものですから、いろいろ検討しないと、経費はかかって最終的に燃やすのであれば同じことなわけですよ。そういったことも含めて、減量だけに目を向けますと、そこだけではないですよ、という我々の考え方があるということです。以上です。

ごみの分別・資源化で減量を

長浜委員

島尻の長浜です。島尻清掃施設組合は、この南部3施設の中でも一番多い構成市町村で運営しておりまして、平成11年10月からごみの分別・資源化をするということでやりまして、当初は資源化した年の翌年になりますと、13lぐらいの減量化になっておりましたけれども、それが13年ごろから徐々にごみの量が増えておりまして、住民側の意識がちょっと薄れてきたかな、という感じもいたします。それに伴って資源ごみの量もそんなに多くなってなくて、これからごみの量を減らすためには資源化をもっともっと、これは各市町村役場の担当も一緒だと思うんですけれども、地域住民にもっと声をかけてごみの減量化に努めていっていただけたらと思っております。以上です。

委員長

質問があるようですので、どうぞ。

仲間委員

今日、いただいたものではなくて、以前いただいた第3部会の資料で、生ごみ研究分科会の中に出ている短期目標の中で、生ごみは可燃ごみの10乃至15lを占めている、生ごみの発生を抑制することでかなりのごみの減量が期待される、こういう文言が記載されているんですが、これは検証してこういう数値になっているんでしょうか。実際、最終的には40lとなっていますね。この辺の違いはどうなのでしょうか。いただいた資料の中で40lというのは、いきなり出てきた数字でちょっと分かり兼ねるんですが、そして10乃至15lと出ているのと、その辺がもしお分かりでしたら説明してほしいんですが……。

委員長

資料6で確認したかったんですが、例えば、厨芥類やプラスチック等の構成比というのがありますよね。3組合で数字のばらつきが結構、大きいんです。そこら辺の説明をお願いします。

事務局

間違いではないんです。仲間さんがおっしゃるように特に生ごみを可燃ごみにした割合には、ばらつきがあるということです。報告書の中で使われている40lというのは、あくまで全国的事例の話であります。ちなみに那覇市で申しますと、34lになるかと思います。お手元の資料6につきましては、各清掃組合が概略を比較いたしまして、環境分析センター辺りで、清掃組合の方がよくお分かりだと思いますが、組成調査をやった数字の結果になっています。そのやり方というのは、ごみをパッカー車で持って行ったものを撹拌して、その中から一部分だけを取り出して、その中での割合はどうなっているのか、分析した結果でございます。この組合自体、数値は10lからあるいは30lの範囲内で動いているのが実態でございます。報告書の中で出ている数字は、より現実的な数字ということで10l、全国的な事例をされているのが40lとなっております。本当に40lになるかどうかと言われれば、実際のところ、我々も調査をしてみないと、最終的な数字というのは分からないのが実態でございます。この辺のところ、金城課長、もし補足的に話ができるのであればお願いします。

金城委員

糸豊清掃組合の金城と言います。現場を預かる立場でありますけれども、やはり先ほど大城委員からの質問にもありましたが、一人当たりのごみ量にばらつきがあるという件については、例えば地域性があるんじゃないかと思います。昼間の人口、それから夜の人口、それから埋立地、工場地帯の張り付き、そういったことを考えた場合、一人当たりの人口割でごみ量が発生するものかなと、企業から出るごみ等も勘案しながら考えていかなければいけないんじゃないかと考えます。

それから、今、質問でありますけれども、糸豊清掃組合の場合は厨芥ごみは大体6lから11lなんです。それはごみをパッカー車で持ってきた場合、ごみピットに搬入します。そのピットが600トンぐらい入るんです。それを撹拌作業して、ポイントを5ポイント抑えて、それを回収して検視するシステムになっておりますけれども、例えば、ごみを均一化してそれから焼却炉に入れようというのがごみ室の役割でございますけれども、その中で5ポイントを抑えてそれをごみ組成分析するわけです。そういったことから測定結果になっていると思います。また厨芥類が多い、少ないというのも、例えば、アパートが多いとか、あるいは農家が多いとかこういったところも少しは変わっていくんじゃないかと考えられます。以上です。

委員長

先ほどの件で2点ほどが残っていると思います。1点目が那覇市に関して25l減量の話、これは門口収集もされてなくて指定ごみ袋されていない状況での比較。今回の第3部会の調査とは比較はできないと思います。もう1点は処分場の容量、これはどこを基準にしてやるのかが残っていますよね。これに関して事務局のほうからお願いします。

有料化しても……

コンサル(環境工学)

今晩は。環境工学のコンサルタントの神谷と申します。よろしくお願いします。まず処分場の施設機能を定めるに当たっての設定目標の話ですけれども、ご説明いたしましたように目標には短期と長期がございまして、短期というのは施設稼働まででございます。これは9lで設定しております。施設稼働後、通常、処分場の場合には埋立てを開始した年から15年分の容量を見込みます。ですから例えば、平成元年に造った施設であれば、15年までの容量を見込んだ施設を造ります。施設規模の場合には長期目標のほうが対象になりますので、施設規模を作るに当たっては長期目標の数値が基準になります。

ちょっと補足で減量化の話がございましたので、言っておきますと、第3部会のほうで減量化の方法をご審議いただいたのは基本的には行動で減らせるもの、実施して直ぐは下がります、有料化の金額が高いほどその効果が上がると言われているんですけれども、通常5年で実施前に戻ると言われています。こういうリバウンド現象と言われている現象が起こります。結局、慣れてしまうと元に戻ってしまう。ですから有料化することでごみを減らすきっかけ、それに頼らないとことです。有料だけでごみを減らすことにはならないので、特に第3部会で審議いただいてませんし、実際にそうでなくても行動をして直ぐごみが減らせるもの、行動するだけでごみが減るものという意味ではどこまでいきますか、というのは具体的には行動で示して検討していただきますので、数字としては9lと、ちょっと弱いかもしれませんけれども、その気になればできるというものです。審議の中でダイエットの話がございまして、実際に痩せようと目標を作っても達成できる目標でなければ、目標が高くては挫折して続かないということで、まずできるところから決めましょう、としたのが先の目標を設定した理由でございます。基本的には36lまで目ざしていくということです。

委員長

確認したいんですけれども、長期目標の数字が決まっているということは、長期目標36lと出ているのは、基本的には容量は決まっていると考えていいんですか。

環境工学

容量はまだ出していませんけれども、36lを原則として行うことです。

仲間委員

先ほどの10lから15lと今の40lの話なんですが、これは部会のほうでは40lにしようという議論はあったんでしょうか。事務局のほうで準備した数字というだけなんでしょうか。こだわりますのは、40lというのは逆に減量が大き過ぎるんじゃないかと思いまして気になるんですね。本当に5lから15lぐらいが実態であればかなり変わってくるんじゃないかと思うんですね。それを40lを取ったのは、どういう議論があって、その数値で落着いたのかその辺を知りたいんです。

高安委員

豊見城市の高安です。ご指摘のように燃やせるごみに占める生ごみの割合が40lというのは、皆さん家から出る時に水分を含んでの40lということであって、実際に先ほどの組成調査の場合には撹拌をして乾燥させた場合のこの数字なんです。ですから、実際にお家から出る時は重量比が40lであっても、実際清掃工場に行って撹拌して乾燥させたら10lから場合によっては6lぐらいになるよ、ということで僕らは理解しています。今、言った40lという数字は、事務局から出された考え方での数字ということで理解しています。よろしいですか。

委員

ごみ減量の数値を出していますよね。この数値は、家庭から出た時点でのものなのか、あるいは持ち込んだ時の重さなのか。

環境工学

今の話ですけれども、40lというのは家庭からごみ袋でごみを入れて出しました状態が40lの生ごみを含んでいるという意味でございます。資料6のほうで組成割合がございますけれども、一般的には6組成と言われてまして、通常可燃ごみには水分と可燃分と貝類、この3つを合わせて可燃ごみと言うんですけれども、今、話がありました水分を乾燥させた状態、可燃分と貝類の割合を表わしたのがこの割合になります。ですから厨芥類は本来、水分をうんと含んでいますので、ごみとして出した状態では多いんですけれども、組成割合の6組成を示した時には水分が飛ばされますので、少なくなるということでご理解をお願いしたいと思います。

委員長

質問を続けたいと思います。

吉田委員

豊見城市住民委員の吉田と申します。私は実際に自分の家でごみを量っていまして、生ごみを全部コンポストにしているんです。今、皆さんで議論のあったパーセントなんですけれども、1昨年の12月くらいからずっと生ごみコンポストをやっていまして、その時に減ったごみが35`ぐらい、1年で大体35`ぐらい減ったんですね。うちは2人家族なんですが、私は2週間に1回、中袋ぐらいを出すので、それが大体2`ぐらいなんです。それで計算すると、生ごみコンポストしたことによる減量が約37lぐらいだったんですね。ですので、私は水分を含んだ状態で量っていますので、40lで大体、同じだなと思っていたんです。実際、100l生ごみをたい肥化して36l減量するというのは、自分に関しては可能な数字だと思いますけれども、私は関心が高いほうなので……。ですから、その辺は生ごみリサイクルする仕組みを知らせる中で普通に皆さんが生ごみを出しやすい環境づくりをしないと無理だという気がする数字なのかな、という印象を受けました。

山形・長井市のレインボープラン

委員

生ごみたい肥化、減量の件ですが、確かに今、山形県長井市でレインボープランということで生ごみの分別収集をして、たい肥化している事例もございます。そして那覇市では小学校に大型の処理機を置いて家庭から生ごみの持ち込みをさせて、それも一緒にたい肥化するという方法もやっております。第3部会としても基本的にどういうふうにやっていくか、まだ決めてはいないんですが、そういった取り組みをしていって、そういう生ごみの減量化の方法はあるということで長期目標として生ごみを減らしていこうということですね。あとは各市町村で家庭に対する生ごみ処理機の補助等の制度もありますし、そういった諸々の制度を活用していって長期的には生ごみをなくしていこうという提案をしております。以上です。

諸見里委員

座って質問させていただきます。諸見里と申します。減量の目標について行政にお聞きしたいのもありますので、皆さん第3部が中心になって減量の目標をお出しになったと思いますので、皆さんにお聞きしたいと思います。各行政におきまして年間PR活動を自分の市町村で何カ所やったかデータをお取りになっていらっしゃるところがありますか。行政、公共、消費者、企業がPR活動について報告をお取りになったところがありますでしょうか。ありましたら後で南廃協さんにお伝えしていただいて、資料をいただきたいと思います。

それから、ごみの減量について行政の皆さんが大体中心だと思いますけれども、ごみ減量の要因だとかその相関関係に基づいてこの計画を消費者・企業がどういうことで減量が難しいとか、そういうのを総合的なデータでお取りになって、まず調査をなされて出された計画なのか、それとも処理施設を建設するために出した減量計画の目標だったのか、そこが一番聞きたいです。そうしますと、本気で減量をやる気のある計画だったのかが見えてくるんです。それであるならば、減量の目標として具体的に分かりやすく、紙が何パーセント、廃プラが何パーセント、金属が何パーセント、ガラスが何パーセントと本当に私たちが分かるように減量目標を書いていただくと一番有難いと思います。そして行政の行動計画と事業者の行動計画と消費者の行動計画がきちっと出てくれば、なるほどとなると私は思いました。今はいつも消費者ばかりに減量を言われているんですよ。一般廃棄物の中には商業ごみも入っていますよね。ですから、こういうのをきちっと出されないんで、目標は出ていてそれに現時点と16年、17年までにはどれぐらいの減量をやるかという具体的な行動計画が出ているはずだと思うんです。今、改めて南廃協で統廃合していこうということの計画だったら、何かピンとこないと私は思います。ですから今後、きちっと行政でこれをやっていただければ有難いのかなと思います。そして、私はあまり見たことがないけれども、焼却することの利点と欠点というものを消費者の皆さんにもっとPRしていただければ、自ずと説得力も出てくると思うんです。そこから減量が始まっていくんだと思います。だからもっと具体的に細かく、計画的にデータを出していただければ有難いかなと。今全然見えていないんですよね。各市町村たまにお邪魔をして聞いていますけれども。ですから、もっともっと三部会の皆さんは研究会を続けていただいて、何がネックなのか、どうすればもっと減量ができるのか細かくやっていただければ有難いかなと思います。

そして最後に、南廃協年間計画でお願いがあります。これが出ましたら、3R推進協議会を立ち上げていただいて、ちゃんとできたところは表彰するぐらいの構えで、本気で取組んでいただければ有難いかなと思います。こういう計画もないから表彰もないし、何もないですから、やる気も半減している。だから行政、企業、消費者が皆、表彰できるぐらいたくさん減量できるようにお願いします。

知名委員

今日は第3部会の委員の皆さんの体験的なご意見も聞いて、非常に意義深い合同の会議になったと思います。減量化の話が今、たくさん出ております。私も実体験をとおしての意見なんですが、EMで生ごみを処理しております。その時、いろいろEM化してこれをリサイクルしてバナナに入れたり、600坪の畑を趣味でやっているんですが、畑に還元していくから仕事の手順としては非常にやりやすい。ただし、先ほど金城委員からも出たんですが、地域差とか家庭の構成、老人がいるとかあるいは都市型の環境に住んでいるという人たちは畑もない、EMの処理機を助成したんだけれども、後はどうするのかなという一つの壁にぶつかってくる問題があるだろうと思います。それとあと1つは、事業所、レストランとかホテル、学校もそうでありますけれども、そこから大量のごみが出てくる、これをどういうふうにゼロエミッションしていくかという大きな問題が横たわっております。私は安謝にあります簡保レクセンターに勤めております時に、これは全国に100余り施設があるんですが、ナショナル製の機械を入れてレストランから出てくるごみをこの機械に通すと、コーヒーのようなざらざらの顆粒の状態で出てくるんです。これを将来は那覇市の公園緑地化にプレゼントして、那覇市のどこかに寄与していこうという計画を立てていたんですが、業者がもらいに来るということで今は業者に配っているようであります。こういうことを考えてみると、なかなかこれは事業所だとか各家庭の問題、いわゆる地域差の問題等で減量化というのはなかなか一律にいかないという一つの大きな障害があると感じました。先ほどコンサルタントの神谷さんからもインセンティブが働くような環境づくりをしていきたいというお話もあったんですが、どうしたらインセンティブが働くのかです。今の諸見里さんの意見もありましたけれども、もうちょっとですね、これからパブリックコメントを取るという話もあるんですが、公聴会形式を取るのか文書形式を取るのかよく分かりませんけれども、そういう働きもあるということですが、今、『地域だより』で非常に有難いと編集の方には感謝しているんですが、だんだん南部地域のごみ問題が良い方向に向かっているな、とそういう環境づくりにご尽力している事務局当局にもお礼をしたいんです。もう少し、インパクトのある生活者の視点、専門的レベルの話ではなくてもっと、年寄りのいる家庭のお母さんたちの活者のレベルでこの減量化の問題が取り組めないのかなとも思います。例えば、発表会をもつとか、もちろん公聴会、パブリックコメントを取ることも大切ですけれども、インセンティブの働く先ほど出たモデル的な実験もやっているというんですが、体験をしている家庭を表彰するとか、あるいはまた火の用心みたいな「ごみを減らしましょう」というステッカーを各家庭に配るとか、そういうことをしていけば我々が目指す目標数値にだんだん近寄っていくんじゃないのかなと。今は環境づくりですから、一気呵成にやろうとしてもなかなかコンセンサスが得られないだろうと思うんです。ですから、そういう環境づくりをしながら、一方では減量化の問題を素描しながら、一方では最終処分場の問題を掲げて両サイドから詰めていけばうまくできるだろうと思います。先ほど、金城さんから意見も聞いて、なるほど団地に住んでいる人たちはどういうふうに生ごみを処理していくか悩みがあるだろうし、今、那覇のホテル組合では東風平の白川小学校から徳州会病院に行くあの近くに生ごみを処理してたい肥に換えて還元していく会社があるようですが、そこといろいろ将来那覇市内から出る生ごみをここで一手に引き受けさせるということで話を詰めているようでございます。これは南風原町に住んでいる大城ホテル協会専務理事から聞いた話なんですけれども、そういう運動もあるということです。ですから、事業所が行政の指導をあまり聞かないのはある程度のペナルティーを付けてもいいんじゃないかという気がします。そういうものがあっちもこっちもやらないという悪い環境を作るんじゃなくて、先ほどから話が出ています、やはりインセンティブの働く環境づくりがポイントになるのかなという感じがします。経験をとおしてあるいは今の第3部会の意見を聞いて、そういうことじゃないのかなと思って意見を述べました。

委員長

第3部会のほうは、減量化36lと出していて、その実施計画というのはまだできていないだろうと見ております。これを見ると、生ごみだけで30何パーセント減らすというようなごみゼロの計画、実際もっと減らすものはあるはずだし、可能なはずですので、それをどんなふうに検討していくか、それによってはもっと細かい減量計画というか、数値目標が出てくるはずなので……。取り敢えず、第3部会では今後どういうような議論を進めて、いつ頃までに実施計画を出したいのか、この辺を確認したいと思うんですけれども。どなたか発言できましたらお願いします。

ごみ処理基本計画

事務局

事務局のほうは今日の会議の意義が明確になっていますので、非常に喜んでいます。いろんな経験あるいは視点、いろんな考え方があるものだなと感心しています。今、第3部会のほうでは行政の直接のごみ担当の係長さんを中心に、クリーン指導員の方々を入れ込みまして、ごみ減量化の取り組みについていろいろ検討してきたわけでございますが、確かにおっしゃるとおり9lはかなり少ないように思います。ただ、先ほどダイエットの話が出てまいりましたけれども、あまりにも大きな目標を掲げてしまうとなかなか達成できないということなので、それなりの施策を、また少ない予算の中から事業展開を考えてやるべきではないかという担当者のジレンマみたいなものもございますので、その辺もご理解いただきたいと思います。ただ、これは南廃協を含めて、南部の住民の皆さんに、いわばマニフェストとして掲げたものなんです。是非ともこれは達成していきたいと考えております。具体的実施計画といたしましては16年度、ごみ処理基本計画を作りますけれども、これはあくまで施設整備のための一種の手続き的なものであります。大事なのは行動計画、実施計画であります。これはもっと、ご指摘にもございましたけれども、より具体的に可燃ごみの分類を含めてどのように、どういう対策をとってどれぐらいにしていく、あるいは資源化を図っていく具体的なものを分類して項目ごとに資料を作りたいと考えています。いや、作っていかなければいけないんじゃないか。知名さんからもお話がありましたけれども、やはり良いところは褒めていく、悪いものについてはある程度ペナルティーを科していく方法も一案かと思います。一つの例として仮にこの減量化目標を向こう5カ年で20l減らすと掲げましたら、市町村ごとにその数値を設定していく。それで場合によっては市町村の達成状況を見てペナルティー、場合によってはその事業所に、達成できたところには何らかの恩恵あるいはそれなりのものを今後、具体的にやっていかなければいけないんじゃないかと考えております。いずれにいたしましても、具体的な議論というのは第3部会の中でやることになっていますので、これにつきましてはまた追って委員会のほうにも報告があるものと思います。

委員長

閉めの話になったようですけれども、あと2分ぐらいありますので、あと1人、もし何かありましたらどうぞ。

富永委員

第3部会の皆さん、どうもご苦労様です。富永と申します。先ほど大城委員が言われたように、目標が少ないんじゃないかと思っていました。佐敷町が有料化した時に、確か25l以上、減ったんじゃないかと思っています。先ほどリバウンド現象があったということもあるんですけれども、これは行政側がPRしていけば必ず減るんじゃないかと思います。段階的にどういう目標でやっていかれるのか分からないんですけれども、最初から大きい目標を立てて、やっていけばそれが定着していくんじゃないかと思うのです。そして今、管内の小・中学校、高等学校がございます。また市町村、祭が盛んになっております。その辺りで割り箸もかなりの量になっているんじゃないかと思いますけれども、この辺の調査もされたことがあるのか。この前の産業廃棄物処理場を視察したときの昼食会で、割り箸ではなくて恒久的な箸を使っていたので、その辺りで割り箸を使わないで、例えば持参するとか、そこで洗って使えるようなスプーンとか箸があればもっと減るんじゃないかな、ということを思っております。

委員

今、ここに立ったのは、見てほしいのがあって、最後がいいんじゃないかと思ったものですから。本当なら一週間ぐらいやってみようと思ってやったんですけれども、豊見城市と翁長の所です。ごみがこういう感じで出ているんです。ジャガイモです、全然芽も出ていません。これが燃やせるごみの大袋の中にヤクルトが2つ、ニンジンが2つ、タマネギが1個出ています。卵は7個ですけれども、1個はどういう状況になっているのかと思って、私は割ってみました。そして切り身を見れば、この卵が良いものか悪いものか見分けられますので、卵の黄身もちゃんと盛り上がった卵です。この中にジャガイモが3個入っていたんです。そして今日の会合があるという文書をいただいていたものですから、ごみのところから検査をやって、こういうのを皆、集めて、役所にも一応こういう状態ですよと申し上げました。それで私はこれを今日のために冷蔵庫に入れておきました。それとペットボトル。これに直接ティーパックが入っています。これは豊見城市では資源ごみです。豊見城市ではフタを取っています。ラベルも取ります、そしてこのティーパックも逆さにして指を突っ込めば、すぐに取れます。それを洗います。そうすると資源ごみに出せます。これはプラスチックです。トレーじゃないです。これは資源ごみに入っているんですよ。煙草を吸う方は大変だろうと思うんですけれども、これが役所前の両サイドの道路、信号から豊見城南高校前バス停までの80bほどの間で一日で拾った煙草の吸い殻と煙草の包装紙です。そういうのが出ています。そしてこれはドレッシングです。全然開けていません。燃やせるごみに入っています。こういう状態の住民に、私たちは3種類分別から5種類分別にする時に地域で自治会を回って説明をしました。品物を持っていって、やり方も説明しました。字で書かれると分からないけれども、実際こうやって持ってこられると分かりやすいと言われたんですよ。それで行政側と一緒になって自治会長と連絡を取り合って、何月何日の何時頃にうちは来てくれと言われたら、日曜日に2回やったり自治会に来れなかった方には行政でも場所を提供して何回かもったんです。そういう説明もやりました。そして4月の末に、一軒一軒全員にポスターと、不在の方には不在通知書を添えてこのポスターで分からない方は行政側に聞いてくださいと「850−5520」という電話番号も入れてやりました。私は700軒ぐらい回ました。私は車がないものですから、足です。そしてあなたは公務員宿舎に行きなさいということで行ったら4階建てです、エレベーターがありません。4階まで上がって両サイドに配付します。また下りてくる。こうやって何百軒もやってきました。それなのにこういう出し方なんです。だから私たちが、減量するのに何パーセントが問題じゃないんです。出す前のごみの姿を知らない、ごみの性質を知らない、誰が教えるか。自分しかいないんですよ。自分でいろんな方から聞いて習う、そしてどこかで一生懸命やっている方がおられれば、そこへ行って聞くとかやります。私はそれを50年間やってきました。それがたまたま新聞にも出ることになったんですけれども、こういうのを見ていると本当に悲しくなるんですよ。これにあと肉をくっ付ければ、カレーライスやシチューの材料になります。これ、全然悪くないんです。拾ったけど、ごみに出すのは本当に心が痛いです。戦争で沖縄がやられたと、どうのこうの言うけれども、私たちは本当に子どもたちに何を残しているのか、こういうことしか教えられないのかと本当に腹が立つんです。卵が10個入るケースがあります。今帰仁のほうに身体障害者がやっている養鶏場があるんですが、ためてそれが30個くらいになったら豊見城市から何かの用事の度に持っていってあげます。洋服でも皆さんがごみに出すと言ったのをいただいて、北部のほうでは農業をやっていますので、そこへ持って行きます。そういうようにしていますので、ごみをそんなに出しません。生ごみ処理機に助成金を出すのに、私はすごく反対なんです。出さない方法はあります。なぜ、それを安易にごみに出すのかというのが頭にきて、これは最後に見たほうがいいんじゃないかと思ったものですから黙っていました。こういう状態です。この人たちに何パーセントと言う前に、ごみの出し方を教えてください。

委員

生ごみ処理機について、アパートの人がいますので、これは絶対に出すなというのは、ごみを出すのは週に2回ありますので、あれは出し方によってはコンポストは要らないんです。

消費者が賢くならなければ……

諸見里委員

アパートの人たちにある程度、絶対に必要だということもあります。失敗した経験を皆やりながらやっていますから、それは行政の予算の額に私は絶対に必要であると思います。それと1点、今後こういう討論会をどんどんやりたいなと思います。と申しますのは、お互いがもっと賢い消費者にならなければいけないんです。今日は皆さんに一つ提案をしたいです。最近、漬け物のごみに腹を立ててませんか。ペットボトルだとか容器のごみに腹を立てていませんか。ラベルが小さいもの、容器一杯にラベルが貼られたもの、こういうのもすごいごみになるんです。量ってみてください。今日は違いますけれども、同じ容器でも全体にラベルが貼られたごみと、ほんの僅かだけ貼られたラベルとか全部剥いで量ってみたらよく分かるんです。ですから、こういうのも企業にどんどん提案をしていく大事なことと思っています。漬け物は最近、液体ごみがいっぱい入っていて腹が立つ。なぜ、液体ごみを漬け物にこんなに入れなければいけないのか、ほんの僅かでいいんですよ。ですから、こういうものをどんどんやっていきたいと思います。

委員長

時間がオーバーしていますので、この辺で閉めたいと思います。

終了したいと思います。ご苦労様でした。

報告があるようですので、お願いします。

事務局

今年、シンポジウムをやろうということで計画をしております。去年は迷惑施設の在り方、造り方について、がテーマでございましたけれども、今回は今日のテーマにもなっておりましたごみの減量についてをテーマにしてシンポジウムを設定していきたいと考えています。お願いがございますが、住民委員会の方あるいは第3部会から2、3名の方を企画・運営のほうで加わっていただきたいということで、もし希望者がおられましたら南廃協にご連絡をいただきたいということです。その日程が11月もしくは12月にずれ込むかも知れませんが、その日にちを設定したいと思います。早目に会場の確保等をしなければいけませんから、近いうちにその会議をもちたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。報告は以上ですが、先ほど富永さんから「マイ箸」のお話がございましたけれども、次回から住民委員会では、コップを出さないということで事務局で予定をしておりますのでマイカップをご持参いただくということでお願いをしたいと思います。忘れた方は飲めないということになりますので、よろしくお願いします。徐々に南廃協のほうも意識的にそういう会議のもちかたにもっていきたいと思いますので、ご協力をお願いしたいと思います。よろしいでしょうか。

諸見里委員

その件について皆、実践するということですね。住民委員会、第3部会だけじゃなくて、理事会も全部実践をして平等にやっていただきたいと思います。

事務局

第3部会の方、よろしいですか。(全員、賛成)ではそのようにやっていきたいと思います。

委員長

公開シンポジウムの企画・運営に応募される方というのは、いつ頃までであれば間に合うんですか。

事務局

今週一杯ですけど、ご連絡をいただきたいと思います。2、3名ぐらいを選定したいと思います。よろしくお願いします。

委員長

今週の金曜日までと考えていただきたい。2、3名ということですが、3名ですか、2名ですか。(事務局から3名です、と発言あり)先着3名ほどとなっておりますので、よろしくお願いします。

事務局

次回の第5回会議が9月21日の午後7時からとなっておりますので、よろしくお願いします。テーマについては資料1のほうの5ページです。あと事務局のほうから、次回は住民委員会の役割、どういうことをやっていこうというような議論的な部分をやっていきたいと考えています。それで異議がなければそのようにやってまいりますので、よろしくお願いします。では今回の住民委員会を閉めたいと思います。どうもお疲れさまでした。
 
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