第5回住民委員会


会議録

南部のごみ問題を考える住民委員会 第5回会議録(要旨)
日時:平成16年9月21日(火)午後7時〜9時 場所:南部総合福祉センター2階会議室
出席者:委員11名(欠席7名)・事務局5名・記者2名(沖縄タイムス、沖縄テレビ)
※委員長、副委員長が欠席のため事務局で進行することとなった。
議事

報告第1号 前回会議(要旨)の確認   事務局より報告。

協議第1号 委員会のスケジュールについて(委員の意見から、以下抜粋)

(1)資源ごみの流れについて先進事例の研修をした方がよい。(アースの会や徳島県上勝町など)

(2)10市町村でのごみ処理の実態がよくわからない、取組み状況やどういう問題を抱えているのかなどの勉強はできないか。

(3)委員が各自、市町村でのごみの出し方をまず勉強した方が良いのではないか、そうでないと視察や研修しても問題点が見えなくなる。

(4)現状把握が先ではないか。市町村ごとになると時間がないので事務局でまとめたら良い。その中から委員会として取り組むべきことが見えてくると思う。その後、皆で話し合って委員会のテーマ、役割りを確認したらどうか。

(5)候補地の選定方法について、施設の一ヶ所集中はしないで欲しいなどの提言もできるのではないか。

(6)ごみ減量について、地域だよりなどで取り上げてはどうか。(募集中の報告あり)生ごみは可燃ごみで出さずに庭に埋めるなど小さいことから始めることが大事では。マスコミなどを活用してごみ情報を発信しても良いのではないか。ごみ問題について事業者、家庭で話し合うことも必要である。一般の人は最終処分場がひっ迫していることなどは知らないのではないか。

(7)ごみの生産者である企業への働きかけも必要である。

(8)南廃協で掲げているごみの減量目標あるいは処理費について、お金に置き換えるなど、わかり易くすると実感が出てくる。その上で、例えばレストランはどうする、家庭はどうするなど具体策を明確にしたほうが良い。色んな知恵を出すなどして取組み次第ではすぐ減らせるのではないか。

(9)生ごみ処理についてアパートに住む人、庭のある人、ない人に長続きできる方法などの情報を提供したらどうか。男性、特にお父さん達がごみ処理をすると変わってくる。

(10)将来、ごみの分別辞典を作ってもらいたい。スチールやプラスチックなど分別し難い。

● まとめ 

ごみ処理の現状把握のための勉強会を来月、再来月と実施する。資料は事前に送付してもらい

各自が疑問点などをあげて確認を行うこととなった。

報告第2号 ごみ減量公開シンポジウムについて  事務局より報告。

議事録
第3部会との意見交換会

事務局

今晩は。大変、お疲れさまでございます。

先月は、ごみ減量の数値目標の件について第3部会との意見交換、話し合いをもったわけでございます。ちょうど台風で風が強かったんですが、活発な意見交換がなされまして良かったと思っています。

今日の主な議題は、住民委員会としてどういう取り組みをしていくか、あるいはしたいかということで設定をさせていただいております。本来ですと、住民委員会の皆さんのほうで議論いただいて、然るべき提言等をまとめていただきたいというのが事務局の思いでございますので、そういったものも含めて意見の集約をしていきたいと思います。よろしくお願いをしたいと思います。

先月の会議の中身を少し確認させていただきたいと思います。お手元の報告第1号、協議の第1号「ごみ減量の数値目標」について第3部会との意見交換の部分から振り返ってみたいと思います。事務局からの概略説明をした後、意見交換を行います。以下、抜粋でございます。

ごみ減量についての意見交換の前に、灰溶融施設の維持管理について大城さんから少しご意見がございましたので、それをまとめてございます。

浦添市のクリーンセンターを視察したわけですけれども、1日16dの焼却灰を処理するのに年間のランニングコストが2億9,000万円もかかるということです。ここは灯油ということになっていますが、ランニングコストの誤りでございます。

大城順子委員

灯油が1日15dでドラム缶30個分です。16.3dの焼却灰を処理するわけです。それで1リットル当たり32円で計算した結果、6,912万円となります。それで南部の6市町村を22dと計算したところ、9,329万円となりました。もし灯油を使うとなると、石油はこれからどんどん上がりますので、相当のエネルギーコストがかかることになると思います。焼却灰は無機質なので外部エネルギーが相当かかるわけです。つまり、16.3dであれば、だいたい同じ量の灯油が必要になるということを私たちは自覚しないといけないと思います。

事務局

この辺は先月もお話があったんですけれども、燃料方式になるのか、機械方式になるのか、電気方式等いろいろ方式がありますので、これもまた検討課題となると思います。その辺も加味していく必要があるのではないかと思います。このほうについてはよろしいでしょうか。

まず、減量目標の数値設定についてでございます。短期、それから長期目標の達成時期についてのご質問でございます。目標の達成時期は、短期で施設の稼働開始年度平成20年度を予定、長期については平成30年度以降になります。

2点目。短期9lの数値目標は低くはないかと、もっと踏み込んで設定できないかということでございます。答えのほうは主に行政、各市町村のごみ担当からの返事という感じになっておりますけれども、減量意識の高い人だけではないわけでして、行政は平均以下のレベルに合わせていく、経費の問題もあり、減量だけに目を向けられない事情もあるということでございました。

3点目。1人当たりごみ搬出量について、市町村によってばらつきがあるが、原因は何かというようなご質問でございます。住宅事情や家庭の構成ではないかと思いますが、昼間と夜間の人口、それから団地等の都市型やそれから農村型でのごみ量が違ってくるというようなこともございます。

4点目。生ごみの研究分科会から出た資料で、可燃ごみに占める生ごみの割合は10lから15lとあり、またほかに40lとなっているが、検証された数値なのか、というご質問です。家庭から出された時点での重量比が40lで、清掃組合で定期的に分析結果を行っておりますが、その中で今、使われている数値については10lから15lとなっています。これはご指摘のように、ばらつきがあると困りますので、今後は目標を設定していくときは門口から出された時点での重量比でいくのか、あるいは焼却炉に行った時の割合、分析結果に基づいてやるのかは、きちんと統一する必要があるのではないかと考えております。

5点目。市町村はPR活動のデータ収集を行っているのか、目標設定は施設建設のためなのか、設定に当たっては総合的データに基づいて作るべきではないか。ごみの種類ごとの目標や取り組み方法、同時に行政、事業者、消費者が減量のための行動計画を作るべきではないか、というようなご意見でございます。そして、南廃協が3Rを推進して表彰制度を作るなりして意欲的に取り組んでほしいというようなご意見でございました。ごもっともなお話でございます。このことについては、第3部会で議論されていくことと考えております。

6点目。高い目標を設定したほうが良いのではないか、啓発を徹底することでリバウンドも防げるのではないか。市町村の祭の見直しや割り箸の廃止等取り組んではどうかというようなご意見でございます。ごみを出さない祭の持ち方、それから会議等の割り箸とかそういったものも含めて廃止していくべきではないかということでございました。富永さんのご意見だと思います。今日はさっそく、マイカップということで委員の皆さんには持参をお願いしてあるところでございます。一応、茶碗も準備してありますので、先月、聞いてなかった方はどうぞ。

7点目。生活者のレベルに合わせて減量化に取り組むべきではないか。行政、企業、消費者が一体となって取り組む必要があるというご意見です。ステッカーの貼付け、減量のためにはステッカー等も作った方がいいのではないかというご意見でございました。ステッカーの配布やモデル的に実践している家庭への表彰制度の導入、あるいは行政指導等に従わない企業には逆にペナルティーを科す等のインセンティブの働く環境づくりが必要ではないか、というようなご意見でございました。これもごもっともなご意見です。この辺の具体的なことは第3部会で話し合われることと思います。

前回の会議は以上のような点が話し合われました。これにつきましての確認、ちょっと違うんじゃないかというようなこと、あるいは別のこともあったんじゃないかというようなご意見がございましたら、お話ししていただきたいと思います。ないようであれば、次に進めてよろしいでしょうか。

住民委員会のスケジュール

事務局

今日の議事でございます協議第1号、今後の住民委員会のスケジュールは先月、会議の中でお配りをしたものでございます。先月の会議資料の中の資料1の5ページをお開きいただきたいと思います。

先月、お配りをしました資料1なんですが、その中で南廃協の平成16年度の事業計画が概略ではありますが、ございます。これを確認しながら住民委員会としての役割、あるいはどういう議論をしていきたいのかを確認したいと思います。

まず第1部会(施設建設選定部会)ですが、この間、資料をお配りしました選定のための基準づくり、候補地の選定作業部門です。7月から8月までに3回ぐらい会議を予定しております。その後に候補地の検討を8月から10月にかけて6回ぐらい予定をしております。候補地の絞り込みを今年の暮れ、10月以降12月までに、複数ということになっておりますけれども、3カ所から5カ所ぐらいを予定しております。

第3部会のごみ処理研究部会、これは先月、ごみ減量の数値目標のための住民委員会との勉強会を行いましたけれども、具体的にどういう取り組みをすれば数値目標を達成できるかをもっともっと詰めていく必要があります。6市町村がそれぞれごみの分別法、それから回収方法等が違いますので、そういったものも含めて統一し、減量化に向けていく。そんなことから検討していきたいと考えております。

第4部会の施設整備広域化の研究部会でありますけれども、施設整備のための広域統合化の研究部会を受けて、各清掃組合の管理者を集めて会議を行っています。焼却のほうが今、3カ所ありますが、それをどう統合し、できるだけ合理的な施設運営ができるか、ということを各清掃組合の管理者に検討をお願いしているところでございます。動きにつきましても、随時こちらの委員会に資料を出していきたいと思いますので、よろしくお願いします。

その他のほうで、ごみ問題を考える公開シンポジウム、去年に引き続いての開催でございます。資料では11月になっておりますが、12月4日に決定しています。後ほど、実施要項について少し説明させていただきますが、ごみ減量がテーマでございます。

次に住民説明会の実施でございます。各部会での事業進捗についての説明会を各市町村で開催していこうと思っています。協同による施設整備やごみ問題への理解と協力を求めるとともに、意見・要望等を集約し、各部会の効率的運営等に資することにしたいと考えています。各市町村を回り、10回を予定しております。

南部地区のごみ処理基本計画書の策定、それから循環型社会基盤施設整備基本計画書の策定、最終処分場の施設基本計画書の策定、それから灰溶融施設の基本計画書の策定、主に施設整備のための基本計画でございます。国・県の手続きのための計画書でございます。特に、ごみ処理基本計画で向こう15カ年の南部地区のごみ量を設定しまして、それに合ったごみ処理施設規模ということになりますから、その辺はまた後ほどこの施設規模は適正かどうか住民委員会にも資料を上げていきたいと考えております。

2ページの南廃協の事業と住民委員会の会議内容の手順、これも事務局の案でございます。ステップ1、2、3までありますが、ステップ1のほうは9月ぐらいまでかかるだろうと見ておりました。南部地区でのごみ事情について全員の共通認識をいつにするか、がポイントになるかと思います。それから廃棄物関連施設の視察研修、報告会、南部のごみ処理の現状(組成と処理の実態)、先進事例の調査研究、市町村、あるいは企業の調査研究や話を聞くこともひとつの方法だと思います。処分場の地域住民からの聴取ということも考えております。そのように基本的な確認事項を踏まえて、ステップ2のほうで活動計画の整備ということで10月以降、それぞれの委員の考え方や意見等を整理してみたいと思います。

ステップ3の行動指針の策定については、年明けを予定しております。委員会として施設整備やごみ処理のあり方について南廃協あるいは住民へのアピールを行います。シンポジウム、フォーラムの開催、それからクリーン運動等の展開、各部会との意見交換会等の取り組みが考えられます。

3ページをめくってください。考え方の整理として自分たちはどこにどういうような意見を述べればよいのかということで、1番目は南廃協へこのような提言をしたいというもの、2番目は市町村のごみ行政への提言、事業者・住民の皆さんへの提言、それから住民委員会自体がどう行動するのかの部分について、整理する必要があるのではないかと考えております。

4ページには、これまで述べてきたもの以外で、仮にこういうような動き、あるいは取り組みができるのではないか、ということを挙げてみました。その他の活動ということで、住民の意識調査、ごみに対する、あるいは環境に対する意識調査を実施する必要があるのかです。それから2点目にクリーン運動、環境フェア等の実施もできるのか。それから各市町村でのフォーラム等の開催、NPO団体との話し合い、時たま出てきますごみの組成の実態調査も考えられます。市町村によってはパッカー車からそのまま下ろして天日に干している状態で、ごみの組成がいったいどうなっているのかというような確認を行ったところもあるようです。

先月、川井さんからご指摘がありました可燃ごみに占める生ごみの割合が40lと10lから15lというばらつきが出ています。実際のところはどうなのということがありますので、そういった確認をする意味でも場合によってはこういった調査も必要かなという気がしております。あとは先進事例の調査研究で、東京の武蔵野と徳島県の上勝町の2カ所をあげてございます。そういったものも、もし希望があれば取り組みをしたいと考えております。

3ページです。委員の皆さん同士で少し整理をしてまとめていただこうと考えています。ランダムにあげていってそれから整理をしたほうがいいのかなという気がしましたけれども、3ページの提言をさせてもらいました。ごみの出し方の部分についていろいろこうしたほうがいい、あるいはこう取り組んでほしいというようなご意見もかなりございました。南廃協の事業の進捗について、施設整備についてはこうあるべきだ、あるいはこういう考え方で望むべきだというようなご意見もございましたので、そういったものも住民委員会の皆さんで少し整理をしていただいて、提言あるいは何らかのかたちでまとめをお願いしたいということで、こういう資料を作ってあります。ちょっと一方的になりましたけれども、以上、事務局からの意向と言いますか、説明をさせていただきました。何かご意見がございましたら、お願いしたいんですけれども。

まず委員がしっかり勉強しよう

大城順子委員

やはり、ごみ減量をするためには、まず委員自身が勉強しなければいけないと思うんです。しっかり勉強した上で提言なり、何をするにも学ぶことからが大切ですから、先進事例調査研究から先にもってきてはいかがでしょうか。徳島県上勝町等はごみ減量、資源ごみのこと等いろいろ進んでいるようです。ここにも入っていますし、なるべく早く視察をして私たち自身が県外ではどうしているのかとか、あるいは県内であれば南風原のアースの会の方にも聞いてみたりするのも必要ではないでしょうか。資源ごみの追跡調査とかいろんなことをご存じだと思いますので……。そして県内と県外では資源ごみがどうなっているのか、本当に資源ごみとして最後まで資源になっているのか、そこら辺まできちんと追跡調査調してみたいんですけれども、先ずは勉強することから始めてはいかがでしょうか。

ですから、上勝町等そういう先進地を調査することです。もちろん、前もって皆、勉強しなくてはいけません。どういうことを調べたほうが良いのか。そして調査をしてちゃんと認識する必要があります。また県内と県外ではどう違うのか。海を隔てていますから、そういうことがあるのかも知れませんし、県外ではできて県内ではできない部分があるかも知れません。そこをクリアするためにはどうすればいいか、そういうことから始めなくちゃいけないんではないかと思うんですよ。やはり学ぶチャンスをお願いします。

事務局

そういうご意見ですが、他に。

事務局

大城さん、今のは資源ごみについて、ということですか。

大城順子委員

いえ、取り組みすべてについて、です。

川井委員

事務局の方にちょっと教えてほしいんですが、今の大城委員の意見ももっともだと思うんですが、我々この住民委員会の設置基準というのがありますよね。その中で各市町村の抱えるごみの問題についていろいろ研究しなければならないと書いてありますが、我々はどういう問題を抱えているのか、どうやって調べていいのか、認識はありますが、具体的に掴めていないんです。6市町村個々にどういう問題を抱えているのか、そういうものを掴まないと視察に行っても何をどう視察するのか。私としては要するに何をどうやって勉強すればいいのか正直、分からないところがありますけれども。

事務局

お手元の資料5ページで、事務局のほうで勝手に予定を入れさせてもらったんですが、実は予定からいけば、今、川井委員がおっしゃるような市町村のごみ処理の現状と課題ということで2回に分けて勉強しようということで、事務局がやるのかあるいは市町村のごみ担当に直接、こちらのほうに来てもらって説明をしてもらうのか。方法は別にして、そういった現状認識から先にやっていただこうということで2回ぐらい入れ込んではあったわけです。

川井委員

失礼しました。そういうスケジュールになっていたんですか。

事務局

一応、予定ではありますけれども……。ですから、もしこれが駄目であるならば、先ほどおっしゃったように県外のほうから先に聞いてみたいということであれば、そちらを優先なさっても結構です。皆さんのご意見がそうであればいいですけれども。仮にですけれども、予定としては市町村のごみ処理の実態のほうが先かと思って、2回に分けたわけです。市町村が広範囲にまたがっているものですから、なかなか消化できないというか、なかなか勉強できない分があるんですよ。那覇市であれば、人口は30万を超えますけれども、制度は一緒ですから一度勉強すればだいたいの流れが分かってくるんですが、こちらは6市町村あります。ごみ量は違う、仕組みが違う、分別の方法が違う、それから集団回収や資源化の流れが違うということで、10カ所10通りのやり方があるんです。その辺を委員の皆さんが掴むまでに少し時間がかかるのかな、という感じがしているんです。

大城順子委員

月に1回というのは少な過ぎるんじゃないですか。

諸見里委員

前に各市町村の一般廃棄物、ごみの出し方の資料をいただきました。あれを見て疑問があったら、お互いに普段からどんどん市町村へ出かけて行って疑問点を聞いておくことこともとても大事じゃないかと思うんですよ。ここで説明してもまた時間が限られているので、なかなか厳しい面があるんです。だから、前もってごみの正しい出し方の資料を各市町村分いただいて、それを見ながら疑問があったら普段から皆さんが聞いていくことがとても大事だと思うんです。これがきちっと見て分かればある程度分かってくるんですよ。どこそこの市町村は似ているけど、ここは違うというのがあると思うんです。それにきちっと目をとおしながらやらないと、分からないまま、いってしまうんじゃないかと思うんですね。だから私はあの資料を先にいただいたんです。

行政のいろんな取り組みがあるから、常に聞いていくことも住民委員会にとって大事ではないのでしょうか。そうしないと、視察に行っても何を見ていいのか視点が分からないと思うんです。自分たちのところを徹底して学んだ上で行かないと、見えない部分がいっぱいあるんじゃないかという感じがするんですが、どんなでしょうか。

市町村の説明会もある程度、早目に聞いてみたいと思います。いったい、どのようなお考えでいくのか見えてくるかと思ったものですから。市町村の説明会が先じゃないかと思うんです。

現状把握が先決では?

吉田委員

私もやはり現状を正確に理解する意味で、市町村のごみ現状の課題を聞くというのは非常に大切だと思うんです。現状が分からないと、見学に行った時に見るべきポイントが分からないし、質問の課目も分からないと思うので、現状を把握するためにも10市町村のごみの現状を知る必要があると思います。ただ、その6市町村の担当の方に入れ替わり立ち替わり説明されたのではやはり分からないので、ある程度、南廃協さんでまとめたかたちで報告してもらったほうが分かりやすくなるんじゃないかと思うんですけど……。そういうのは難しいですか。

事務局

その辺はもっと工夫すればできるかな、と思いますけれどもね。事務局で掴んでいる分、市町村から担当者に出てもらって補足的な説明をやってもらうというかたち、おおまかな流れについては事務局のほうで説明していくというかたちだったら、できるかなと思います。おっしゃるように、10カ所の市町村ですので全部やろうとしたら時間がいくらあっても足りないんじゃないかと思うんです。今は2時間ちょっとの会議ですから、その限られた時間内で「ぱっぱっ」とやらないと、なかなか全体的に飲み込めないんじゃないかという感じがします。場合によっては前もって資料を送付して、それに目をとおしてもらっていて、少し疑問点なりを皆さんに整理してもらえれば、この時間内でも可能かなという気はしております。10カ所では多過ぎるんですよ。どうですか、よろしいでしょうか。そのような感じで来月あたりから、予定としては2回、勝手ではあるんですが、2回ぐらい予定しています。

委員

3つの処理施設がございます。このあたりの代表格と言うんでしょうか、選んでいただければいいかなと思いますが……。

事務局

これは事務局のほうで調整して、できるだけお応えできるようにやっていきたいと思います。

諸見里委員

クリーン運動というのは何ですか。4ページの環境フェアはやりますよね。ですけど、このクリーン運動というのは?

事務局

一斉ごみ取りを考えています。7月15日に県のほうで今度から本格的に実施していますよね。ごみ減量の実践というかたちになっていますけれども、去年はごみゼロ大作戦になっていますが、今度はごみゼロ大実践という名前に変わっています。そういうかたちの取り組み、場合によっては県と連携する必要もあるかなと思います。

諸見里委員

前にやっているんじゃないですか。

事務局

一斉にはやっていないです。あれは環境整備課が呼びかけをして、取り組みできる市町村だけというかたちになっていますので。南部では豊見城と糸満市と西原です。これは事務局で入れただけですので、委員の皆さんに話し合いをしていただいて決めてもらえれば、よいかと思います。

諸見里委員

委員の皆さんはやりますか。環境フェアも委員の皆さんが中心になってやるのか、南廃協でやるのか……。市町村のフォーラムも委員会メンバーで企画してやるのか、南廃協でやるのか、ですね。

事務局

諸見里さんは全部、南廃協がやるということですか。

諸見里委員

いえ、皆に聞いているんですよ。お互いでやるのかどうか、と聞いているんです。

吉田委員

現状把握で、市町村の問題を皆さんが把握した後で、だいたいやらなきゃいけないことが何カ所かにしぼられてくると思うんですよ。その中で、是非視察に行ったほうがいいとか是非ごみ行政を委員で調べたほうがいいとか、というのが出てくるんじゃないかと思うので、その後にそうした活動というのが、はっきりしてくるんじゃないかと私は思います。

諸見里委員

1年間の活動が終わった当たりかな。

吉田委員

一応、今年の10月、11月あたりに現状把握するので、その後に皆で話し合って、住民委員会のテーマはこれというものにしぼったほうがいいと思うんですね。その中でやはり勉強したほうがいいね、とか出てくると思うので、それからその他の活動については詰めてはどうかと思うんですけれども、どうでしょうか。

事務局

現状把握が先だということですね。どうでしょうか、皆さん。取り敢えずは現状把握が先だということで、それを少し皆さんが理解するまで勉強会というかたちでやりましょうか。そのほうが事務局としては楽ではあるんです。

大城順子委員

話は変わりますけれども、選定で最終的に3カ所から5カ所ぐらいに絞り込むと話していましたが、それは各市町村からでしょうか、それとも全体の6市町村からでしょうか。

用地選定は10市町村が対象

事務局

これも機会があれば勉強会したいと思っています。一部、新聞報道と住民説明会でもお話したことですが、全市町村を全く白紙の状態で候補地として見て、それに法的規制がありますので、そういった網を少しずつ被せていって、それを最低1市町村1カ所以上まで残しましょう、という作業の予定です。ですから、10カ所以上をまず残そうという作業をこれから行う予定になっているんです。

大城委員

ということは、3から5というのは6市町村で、ということですね。

事務局

そうです。それから更に絞り込んで、その5カ所から3カ所ぐらいに落とし込んでいく作業になります。この辺、これから特に第1部会の委員の皆さんが、どういう物差しで進めていくのか、この物差しの長さによっても違いますので、それもお互い確認をしながら評価にばらつきがないかたちでやっていこうと考えています。その確認を今度やる予定です。

大城順子委員

もう1つ、質問してもよろしいでしょうか。前回の玉城村當山の住民説明会の時に、全てごみの処理施設を一カ所に集中させると説明なさいましたよね。

事務局

はい。

大城順子委員

今でもその選定委員のメンバーはそういう考え方なんでしょうか。

事務局

いえ、そういうことではないです。

大城順子委員

あの時はあの時で、現在は違うのですね。

事務局

これについては第1部会から第4部会まで部会がありますので、第1部会のほうで実際に評価の対象になっている選定方法、灰溶融施設と被覆型の最終処分場についての議論をやっています。第4部会のほうは施設の広域化ということで、今、3カ所ある焼却の部分をできれば広域化したい、統合したいということがあります。全部1カ所に施設が集中するということではないです。話としては今、2本だてということです。全く別の次元、全部が全部1カ所になるということではないです。

大城順子委員

では、理事の方からどういう要望があったのか、ということは今、話題にはなっていないのですね。

事務局

なっていないです。

大城順子委員

分かりました。ありがとうございます。

川井委員

今の話ですけれども、大城委員の気持ちがよく分かるんですよ。我々の設置基準の中には選定の場所については何も書いてないと思うんですね。施設については協議しなさい、どういう施設がいいか、委員会として検討して答申するというのは書いてありますけれども、選定場所については書いてないですね。

大城委員

選定場所に対してどうのこうの言うわけではなくて、提言はできるんじゃないですか。例えば、迷惑施設が集中している所は避けてほしいとか、そういうことは要望できるんではないでしょうか。

川井委員

設置基準にはそういうことは書いてないですよ。

事務局

その中で、実は場所という表現はされてないんですけれども、広域的な配置とかそういった適正配置といった文言では出てくるかと思います。

川井委員

我々がいただいたこの委員会の設置基準がありますよね。最初のほうにいただいた「南部のごみ問題を考える住民委員会設置要綱」ですよ。

事務局

住民委員会の話ですか。要綱の中にはないんですが、当然南廃協に対する提言はできます。大城委員がおっしゃるようなことも当然、視野に入れてこちらのほうで検討はできるかと思います。必要によっては第1部会の資料も勉強会というかたちで何回か持つ必要があるかと思います。

川井委員

いただいたものの中には場所については何も書かれていないものですからね。

事務局

ただ、南廃協の事業そのものをトータルで取り組みはされておりますので、当然その中には今、お話があった部分まで提言なり、意見を述べることは可能なんです。場所については選定基準、絞り込みの考え方を整理しないといけませんので、まだまだ時間がかかると思いますけれどもね。

川井委員

施設についても我々は研究して南廃協さんに提言するというかたちになるんですか。

事務局

提言はできます。むしろ、それを望んでいます。

川井委員

できるだけ勉強をやったほうがいいんじゃないかな。

事務局

その辺は例えば機種について、場所の選び方について等の勉強をしたいということであれば、また事務局のほうでそういった設定をしなければいけないことになると思いますけれども。

川井委員

南廃協に提言を、と書かれていますけれども、要するにそういうことしか提言はできないわけでしょうね。

事務局

住民委員会のそもそもの考え方は、住民としてどう考えるかということで、難しい専門的な知識を持っていなくても、できるだけ素直な意見があれば言えるような仕組みを作らなければ、知識を持っていないと提言もできないということになるととくに難しくなると思うんですよ。その辺はもう素朴な疑問、私たちはこう思うという、あるいはこういう観点で作業を進めて下さいというようなこともできるんじゃないかと思いますけれども。そんなに難しくお考えにならないで結構だと思います。

事務局

話を戻しまして、スケジュールについてもう少しご意見をいただきたいんですけれども、先ほど吉田さんから現状把握が先ではないかということで、来月2回ぐらい設けていますが、よろしいですか。事務局案のとおり、実情把握の勉強会ということで設定をしていきたいんですけれども。それ以外のご意見がございましたら、お願いしたいんですが。

「ごみ減量 わたしの取り組み」

女性委員

『地域だより』の中に、「ごみ減量 わたしの取り組み」原稿募集とあるんですけれども、たくさんの人たちから1行2行でも集めたほうがいいと思うんです。私の減量方法というのをまとめて、それに基づいてどうすれば減量できるかが分かると思います。それをまた新聞なり、『地域だより』なりで報告したらいいのではないかと思うんですけれども。ごみ減量の近道としてはそう私は考えています。

事務局

片野さん、その原稿募集の趣旨について何かありますか。

事務局(片野)

それについては12月のシンポジウムのテーマが「ごみの減量」ということで、そういったことも踏まえながら、6市町村の皆さんがどんな取り組みをしているのか、そういうことも一つの資料の提供にもなるのではないかということと、あるいはまた南廃協が現在、設定しているごみ減量の長期目標36l、平成16年度を基準にしてそれから16年後には36lのごみを減量させようという取り組みを考えているわけですが、そういう中で一人一人がごみ減量に対してどういう認識を持っていかなければならないのかという面等も考えて、今回募集をやってみようと考えたわけです。当然、それは皆さんの取り組みの状況についてなり、あるいはごみを活用させていくかと思いますけれども、そんなようなことから提案させてもらっているわけでございます。皆さんのほうからもそういう良い取り組みがあったら、どんどんお願いをしたいし、あるいはまた地域の人たちにこれを潤滑油にしていただいて広報をお願いしたいと思います。

事務局

事務局のほうでその辺の作業を別の段階で進めていきたいと思います。

女性委員

たくさん集まったらいいなと思うんですね。

事務局

このほうについては事務局でも考えております。重複しますが、今回のシンポジウムはごみ減量がテーマになっておりますので、特にそういう取り組み、意見なりを集めて今後の南廃協あるいは各市町村のそういう行政施策に何らかのかたちで反映させようということで予定しております。応募をすることによって、そのような意識が出てくることも考えられますので、そういう意識付けを少しずつやっていこうということで今回は募集をしております。

女性委員

応募するためにはどのようにすればいいか、ということも書いたほうがいいんじゃないですか。

事務局

今、考えているのは各市町村の広報誌、あるいはマスコミ等を通じて少し募ってみようかと内部では話し合いをしております。実際、応募してくる方は諸見里さんから言わせれば、そんなに減量する必要はない方が多いと思うので、問題はやはり関心のない動かない人をどうするかが一番のテーマとなりますが……。

女性委員

例えば、夏は野菜や果物等がたくさん出ますよね。そういったものは庭に埋めるとかそういったことをやっていますけれども、このような小さなことでもいいと思うんです。小さなことをより多くの人から集めたらいかがなものかと思うんです。

テレビで毎日「ごみ減量」情報を

仲宗根委員

よく雨が降らなくなって水が足りなくなってくると、ダムがあと50何lとか出ますよね。しかし、雨が降ると一切なくなってしまうんですけれども、私はごみについても本当に何を問題にしていいのか分からないから、それを早く知りたいんですよ。だけれども、この広報誌、私たちは月に1回あるから読みますけれども、こういうのを読む人は少ないんですよ。ところが、ごみの現状というのは毎日テレビで天気予報をやりますよね、あんなふうに今月はこれぐらいですから、というお知らせができたらもうちょっと変わるんじゃないかと思うんです。これを読むのは、本当に気持ちがある人しか読まないです。だから字で読むよりは、マスコミを利用して今のごみは何と言うんですか、焼却炉よりもオーバーしていますので、皆さんあと一週間は減らして下さいとかね。何でもいいんですけど、何かお知らせを天気予報のように毎日流したらどうかな、といつも思うんです。いくら自分がやっていても、皆がやらなければ減らないんですよ。それでずっと考えていたら、やはり企業を動かさないといけないし、動かさないと皆は絶対やらないんだから。そんなことをしていたら一体どうなるのかな、どこまで私たちはいくのかなと思うと、この先どうなるのかな、といつも思ってしまうんですよ。

女性委員

うちの地域でも議論になりました。これ(『地域だより』)を読む人、少ないですよ、どうしましょうか、って。

仲宗根委員

私は天気予報のように、お水とごみはいつもやってもらいたいなと思います。交通情報もやってますよね、あれと同じようにやっていただきたいなと思います。

事務局

簡単そうで非常に難しい問題ですね。

仲宗根委員

そうだと思いますけど、でも一番分かりやすいんじゃないかと思います。

事務局

この間の会議の中で、やはり読みやすい広報の仕方というのを少し検討会をやったんですけれどもね。うちはすみませんが貧乏で、予算がない関係でどうしても白黒になってしまっているんですね。見る側からはカラフルなものにどうしても目が行きがちで、なかなか『地域だより』が隅々まで読まれないというのがあるみたいです。その辺は内部でも考えてはおりますので、おっしゃるようなことで読みやすい広報、読まれるような工夫はやっていきたいと思っています。

仲宗根委員

知念村でこの『地域だより』が来たのは今年の4月からですよ。

事務局

4月号が創刊ですからね。

仲宗根委員

去年なんか来てないですよ。

事務局

いえ、去年は作ってないです。4月号からです。

仲宗根委員

そうなんですか。失礼しました。

諸見里委員

本当にすばらしい。だから住民委員会でも、もう少し、どんな方法で減量ができるかというのをどんどん皆で話し合っていくのは大事じゃないですか。人に言う前に自分がいつでもやるということです。マスコミさんにという意見も出ましたよね。私は先日、どんな減量ができるかを話しました。だから天気予報と同じように、ごみ情報をマスコミが流してくれたらうれしいよね。またレストランはどうすればいいか、私たち主婦はどうすればいいか、お父さんはどうごみ減量をすればいいか、子供はどうやって減量できるか、話を皆が少しずつなされていったら楽しいと思うんですよ。だから皆で一度は「こんなのどう?」と言って話し合いをしたらどうかと思うんです。地域では常に老人クラブなんかで、一口大会をやったりするんですよ。私はこのように減量していますとかいう一口大会があってもいいですね。

仲宗根委員

県でも国でも全体で困っているわけですよ。どこの国かはちょっと分からないんですけれども、定期的にお茶碗を洗うのでも水はこんな風に使うんですよ、というのを流している、スイスだったかどこだったか忘れましたけれども、そういう県をあげてやらないといけないと思うんです。だって最終処分場がいっぱいだなんてほんの僅かな人しか知らないんだし、そんなものがあるのさえ知らない人が多いんだから。やはり啓蒙活動というものを大きくマスコミを媒体にしたらいいなと思います。

諸見里委員

ただでできるからね。南廃協はお金がなくてね、ちょうど良かったんじゃない。

委員

この域内の会社あたりは恐らくISOを取っているところが多いんじゃないかと思うんです。うちの会社もこの近くにあるんですが、取っていましてね。本当に弁当箱から全部洗ってあるんです。管理保管はしているんですよ。そういう会社あたりが多分理解はあるんじゃないかと思うんです。その辺りから少し寄付をいただいて、先におっしゃったようにテレビで流すとかコマーシャルでやってもらうとかすればいいと思うんですが……。

大城順子委員

次によろしいですか。白色トレーだけ資源ごみとして福岡のほうへ運んでいるということを「アースの会」の代表の方から教えていただいたんですが、島尻でもそうでしたけれども、有色トレーを燃やしているということなんで、では企業の方に白色トレーだけを作るようにお願いできませんか。こういうようにして私たちは企業にも働きかけることは大切じゃないでしょうか。私はこれ(ペットボトル)を1年以上使っています。白湯を入れて毎日持って歩いています。1年以上使いますから、これを何度も何度も、3回ぐらいでいいですから、こういうようにやればごみとして出さないようになる。企業にいろいろ働きかける、私たちは国や県や企業、生産者に働きかけることも大切ではないかと思うんですよ。自分たちが如何にごみ減量をするかだけではなくて、やはり国や県の政策に取り入れてもらう。そして、生産者である企業にも協力してもらう。ということもやっていきたいんですけれども、いかがでしょうか。

諸見里委員

法律を変えるのも相当骨が折れますけれども……。

仲間委員

事務局から前にもあったと思うんですが、南部のごみ処理に関する目標設定についてですが……。

事務局

最初の分ですね。

生ごみはまず男性から

仲間委員

前回、ごみの排出1日1人当たり糸豊が900グラムですか、これを9l減らすとか、そういうグラムだとか何パーセントだとかよく分からないんですが、お金に換算するとよく分かるような気がするんですよ。今、南部では年間1人当たり7,233円、ごみ処理に使っているわけですよね。9l減らすということは、今、家庭から出てくる生ごみがだいたい10lから多い時は40lと幅は広いんですが、この生ごみをまず基本的にどういったかたちで処理しているのか。諸見里さんのように、自分で処理しているという感じでいいんですけれども。この生ごみをまず家庭から、自分たち団地やアパートはどうするんだということもあるんでしょうが、取り敢えずこの生ごみをまず自分の庭とかそういったところで処理していく。それだけでも9lは減るわけですよ。

ですから、どのレベルでどういったごみ処理の取り組みをやるのか、これはある程度、ターゲットを明確にすれば、いつもおっしゃっているようにレストランではどうするのか、家庭の中ではどうするのか、そういうごみを出す発生側の中で出てくるごみをどう処理すべきなのかを明確にしていくと、どのくらい節約しているのかが分かるわけですよ。もっとこの目標設定というものを、グラムとか何パーセントとかいうものじゃなくて、いったいどれぐらいのコストをかけてごみを処理しているのか、こういうかたちの情報がきちっと各家庭に出るようになれば、分かるようになれば、自分の庭でせめて生ごみだけは処理しましょうとなると思うのですが……。

実はこの会合に出て、生ごみというのは10lもあるのかと、女房に言ったんです。前は庭にコンポスタを置いてやっていまして、しばらく触っていなかったんですが、ここへきて10lならこれは直ぐできる、生ごみ処理係は俺がやるということで蓋の付いたバケツに毎日入れるんです。2日に一遍ぐらいコンポストにもっていけばこれで終わるんですね。3分もかからないんです。(「臭くならないですか」の声)そんなに臭くはならないね。たまには皮をはいだやつを入れるとかいろんな知恵も情報として入ってくるものだから、そういうようにやると臭くもならないし、たまってくると本当に庭の肥料にどういうふうにもっていくか、いろんな知恵が出ますから。せめて生ごみぐらいは自分の庭で処理すれば、本当に10lぐらいは抑えられます。ですから、ごみ出しも臭くないんです。

女性委員

EMは使用なさっていませんか。

仲間委員

EMは今のところ使ってないです。

女性委員

EMを使ったらまたいいですよ。野菜とか花等に使えば上等です。

仲間委員

だから、ごみ問題というのは処理というところから考えると経費が一体全体、各家庭でどのぐらいかかっているのか。これを明確に各家庭、主婦、ご主人、子供たちに分からせると、結構、ごみを減らすための動機になって行動にも移せるという気がするんです。今の仲宗根さんが言うように、渇水期になるといつも渇水協なんていうのが会合を開いて県民へ呼びかけするんですが、あれはだいたいどれくらいかかっているのか。それこそコストは計算していてやっているんだと思いますけれども、ごみもまたやはりある面でいえば、何かのかたちでそういうようにやるとおもしろいんじゃないかと思います。

女性委員

仲間さんのところは庭があるからいいんですよ。

仲間委員

庭がないところは前回、誰かが言っていましたね。

諸見里委員

アパートとかいろいろなところがあるんですよ。私、仲間さんに拍手をしたのは男性が生ごみに関わったらごみは直ぐに減るからです。男性が関わっていないから生ごみの処理が遅れているんですよ。だから今度は男性に生ごみ処理の担当をしてもらおうかなと話ししていました。

委員

庭がない家庭はどうなるんですか。

諸見里委員

アパートだとかそういうところがありますので、女性にはやろうという意欲をかりたてられるからアパートの人は生ごみ処理機で熱処理しますから処理機、それは虫もわかないからいいんですけれども、アパートだとかに使用すればいいと思うんです。各市町村が助成していますから、こういうのも利用しながらやればいいんですよ。また家庭でも庭がある人ない人、畑がある人ない人もアイディアをどんどん提供して長続きできるようにやるのが大事なんですよ。

お父さんのための「ごみ講座」を

事務局

お父さんのためのごみ講座をやらなければいけないですね。

諸見里委員

そうです。料理講座があちこち公民館で始まっていますので、今度は「男性のごみ講座をやろうかな」って今、公民館とも話し合いをしているんですよ。エコクッキングをやっていますので、それと合わせてやろうかなというアイディアの提供をやっているんです。女性はすぐ飽き果ててしまう型で、虫をわかしてすぐ取って投げるけど、男性はきれいにやりますよ。だからそのコツを皆で勉強しながらやればすごいですよ。すぐ40lは減ります。

事務局

各市町村のコンポスト、生ごみ処理機の助成なんですけれども、あれは機械によると3万円から6万円ぐらい家庭用のものがあるんですよ。それをだいたい市町村によって2万円から3万円を上限にして処理機の補助をしている状況なんですよ。与那原の町長さんからでしたか、できれば市町村で統一して協同購入のようなかたちでもっともっと安くできないかという話があったんですよ。

諸見里委員

本当はシンポジウム等をやる時に、こういうのもきちっと一緒に展示して、あんまり種類を出さないでアパートの人たちにも分かりやすくして、メーカーさんもいっぱいありますので、少しずつ提案していければいいかなと私は思いますけれども。

事務局

仲間さんのものは、バケツを引っくり返してすぐに埋めるんですか。

仲間委員

穴を掘って被せています。蓋が付いていますから。

女性委員

2リットルのボトルがありますよね。あれを半分に切ったものを台所に置いていて、野菜なんかはごみが出たらすぐそれに入れるんですよ。一日一日、庭に持っていくんですけれども。

諸見里委員

そうそう。自分でやりやすいように、一番工夫してやる人が長続きするんですよ。人に言われてやる人は続かない。自分で研究していくぐらいの人を育てたいんですよね。

委員

諸見里さんのお考えもお聞きしたいんですけれども。

諸見里委員

私はこれ(両手)ぐらいの生ごみを入れる、そしてぼかしはそこに入れるようにしています。EMのぼかしは外に容器を3つ置いてあります。2、3日でたまったらそこへ持って行ってぼかしと一緒にします。二段式になっていますから、下のものはいろんな液体が出るんです。EMはもちろん自分で作りますよ。10キロぐらい一遍にやります。お天気になったらすぐに作ります。

吉田委員

私のやっているのは段ボールでお金のかからない方法なんです。段ボールとあとお金のかかるのは腐葉土とかなんですけれども。皆さんがやっているいろいろ良い方法があるということでは今、広報の仕方は『地域だより』じゃないですか。さっき仲宗根さんからあったごみ処理場があとどれぐらいになると、満杯になるという「給水宣言」みたいなことはすごく良いアイディアだと思うんですね。

それから今、何故、『地域だより』が読まれないかと言うと、やはりとても良いことをやっている人の事例だけで、私には「これは関係ない」というようなかたちで危機感もあまり湧かないからではないでしょうか。これなら私にもできるという感じのものがないんで、今、皆さんから出てきたような活動ですとか、その中でも自分に合ったやり方があると思うんですよ。庭に持って行くのがやりやすい人と、アパートで住んでいる人にもできるとか、そういうのを載せるような紙面に変えていって、急にテレビとかで毎日、給水宣言みたいに出すのはお金がかかると思うので、今あるものをもうちょっと活用していったらいいんじゃないかなと思うんですね。

あとはこれから住民委員会で現状を研究していくじゃないですか。その中でいろんな説明をされると思うんですね。それと連動して住民委員会で受けた説明をもうちょっと砕いたかたちで、関心の湧くようなキャッチフレーズとお金のこととか皆、関心があるので、それを主に今、あるものを使って少し改良していってはどうかと思います。ですから、皆さんいろいろやって成功したものがあると思うんですけれども、そういうのをどんどん集めていって、それこそ今日は誰々さんの担当で、といったことでやっていけばいいかと思います。

「ごみ分別辞典」作ったら?

諸見里委員

提案ですけれども、ごみの分別辞典をしっかり作って、その中にもアイディアを入れていって、今でも皆さんが本当に資源ごみでもスチール缶一つでも、どの程度腐敗したものを出さないか。今は分別の仕方でさえも分からないんですよ。排出者の皆さんはどの程度汚れたのを出していいのか悪いのか、この辞典をきれいに作って、アイディアもたくさん入れて作ったらいいと思うんです。

事務局

お金がかかりますからね。

諸見里委員

お金をかけてもいいじゃないですか。辞典で、各家庭に興味が湧くように作っていくことはとても大事だと思います。本当に皆、分からないんです。資源ごみの出し方でもどの程度汚れたのを出していいのか分からない、だから捨てちゃうんですよ。だから、ごみは減らない。こういうのはカラーの写真を入れてきちっと出していけば家庭でも調べられるので、ごみを2000種類ぐらい出して分別の仕方だとかの辞典を各家庭に配ればいいのです。

事務局

10市町村7万世帯ですから、7万部ということですか。

諸見里委員

ごみ処理施設の何十億円に比べれば安いものです。じゃなければ、最終処分場を造らないで辞典を作ろう。冗談ですけれども……。

事務局

ごみを出なければそれでいいですけれども。

諸見里委員

本当に皆、ごみの出し方が分からないんです。

事務局

辞典自体がごみになるかも知れません。

諸見里委員

そんなことないです。これは本当ですよ。皆さんに話を聞いていて……。だから、こういう基本的なものをまず作ることから始めてもいいのではないですか。正しいごみの出し方をもらった時に思ったのは、この辞典だったんです。

事務局

神谷さん、ISOを取得している企業として何か南廃協と少し絡むような話はないですか。

神谷委員

特に考えていないです。今、スケジュールのほうから話が出ていますが、そのスケジュールの件で現状を把握したい、勉強したいというのがありましたけれども、事前に資料を出せるのであれば、郵送していただけるのであれば、ここの時間は限られていますので、是非事前に事務局からどんどんそういうものを出していただければ、と思います。

事務局

目をとおす時間は大丈夫ですか。

神谷委員

逆に、ここに来て目をとおすのは無理なんですよ。ですから、意見はなかなか出ないのです。ましてや素人でありますので、自分でやっていることは言えると思うんですが、現状等を知ってどういうふうに問題点を見つけていくか、皆さんもおっしゃっていましたけれども、現状を把握するためにもそれなりの時間がかかりますので、その資料を基に各自が調べて行く、そういうことが今、必要だなとご意見をいただきながら考えていたんです。

事務局

では、来月以降の予定でありますけれども、先ほど来から出ております市町村のごみの実態を確認しようということで、その勉強会を来月、再来月まで設定させていただきます。資料につきましては予めこちらのほうから送付していきたいと思いますので、できるだけ目をとおされて、限られた2時間ちょっとの時間ですので、有効に中身の濃い委員会の会議になるようにご協力をお願いしたいと思います。分からない分については、会議の中で確認するようなかたちでもっていきたいと思います。その後の取り組みについてはまたその後、様子を見ながら進めていきたいと思います。スケジュールの件は脱線したりしましたけれども、よろしいでしょうか。では、以上のように事務局で準備をさせていただきます。

あと、先月の委員会でもちょっとお願いをしてありましたごみ減量のための公開シンポジウムですが、これについて少し報告させていただきたいと思います。お手元の資料にシンポジウムの資料が付いているかと思います。先だって委員の皆さん何名かにお出でいただいて、少し事務局案をたたいて粗々決定をしておりますので、報告していきたいと思います。

12月4日につきましては、住民委員会の皆さんには是非参加をお願いしたいと思います。南廃協の事業あるいは南部のごみ事情はどういうふうに変わっていくかというようないろんな提言、あるいはフロアからの意見が出されるものと思いますので、是非時間を割いていただいてご参加をお願いしたいと思います。場合によっては事務局のほうで手が足りなければ、また何名か声がけをするかも知れませんので、よろしくお願いしたいと思います。要項案について説明をさせていただきます。

公開シンポジウムについて

事務局

それでは、ごみ減量を考える公開シンポジウムの実施要項案について、現在決まっていることについてご報告したいと思います。日時が先ほど室長からもありましたように12月4日土曜日、午後1時30分から4時30分までの3時間を予定しています。場所が糸満市の農村環境改善センターのほうで行います。主催が南廃協で、共催に琉球新報社さんをお願いしてあります。後援は構成6市町村の自治体、その他については現在調整中であります。

目的ですが、南部地域の住民へごみ排出者としての当事者意識を把握し誰もが参加実践できるごみ減量の仕組みを模索する中から新たな環境重視からの施策展開と豊かな地域づくりに資することを目的とすることとなっております。

続きまして基調講演ですが、山形県長井市のほうで生ごみ堆肥化事業、これはレインボープランと言うんですが、次のページに基調講演者・菅野義秀氏のご紹介を付けてあります。快諾はもらっているということで、テーマについては現在、調整中であります。基調講演終了後にパネルディスカッションを行う予定で、テーマは「ごみ減量 あなたの出番です」で、コーディネーターに寺田麗子氏、パネリストに古我地浩氏、住民委員であります諸見里米子氏、アース環境開発、企業ちり業者からということで山城薫氏、基調講演者として菅野義秀氏を予定しております。今月30日に琉球新報社さんと2回目の企画会議を予定しております。進捗状況については、その都度ご報告していきたいと思います。

事務局

そういうことですのでよろしくお願いいたします。中身については追ってお知らせしていこうと思います。このメンバーの中から諸見里さんが代表で壇上に上がられます。

諸見里委員

壇上なんですか。ならば、皆さんで決めてもらったほうが。委員長から言ったほうがいいんじゃないですか。

事務局

委員長というよりは、これは構成市町村からの代表でございます。(拍手あり)事務局のほうで勝手に指名させてもらっています。よろしくお願いいたします。

諸見里委員

ではテーマを変えていいですか。何かすごく難しいテーマですので……。

事務局

全然、難しくないですよ。

諸見里委員

テーマ「1日1回エコタイム」にしませんか。

事務局

何ですか、そのテーマは。

諸見里委員

このテーマは「ごみ減量資源化対策に臨む」っていうことです。環境庁の「一日一回エコタイムにしませんか」というテーマにも沿っています。

事務局

その辺はまた後で。

では、次回の会議は10月19日でございます。この場所を予定しております。先ほど神谷委員からもございましたけれども、資料については前もって送付させていただきたいと思います。市町村のごみ処理の現状と課題ということで設定させていただきます。

委員

広報はどうなっていますか。

事務局

シンポジウムですか。はい、予定しています。市町村の広報誌、それから『地域だより』にも掲載予定です。その後も特集というかたちで連載させていただきます。

委員

配布はどうなんですか。例えば、大型のスーパーに据え付けておくとか。分別をやっているところがかなりあるので……。また啓発活動はどうですか。

事務局

その話も出たんですけれども、民間のほうから一人入っておられますので、場合によってはそういったフォーラムなりが開催できれば、こちらの委員のどなたか、あるいはスーパー系の事業系の方をお迎えして取り組みができるんじゃないかと思います。

あと何もなければ、今日の会議は終了してよろしいでしょうか。今日は委員長が無断欠席していますので、罰金制度にしましょうか。冗談ですけれども……。今日の会議の内容につきましては、副委員長も欠席ですので次回には出席いただきますよう申し送りをしておきます。時間も時間ですし、お忙しい方もいらっしゃいますので、大変かと思いますけれども、できるだけ時間の都合をつけていただいてご参加を是非お願いしたいと思います。皆さんの出席率が私共南廃協事務局の励みになっておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。では、この辺で今日の会議は閉じましょう。ご苦労様でした。
 
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